思うに、今の日本人の最大の欠点というか、弱点というのは、物事を関連付けて考えられない。
世界で今起こっている事と、日本。
社会と自分の生活。
組織と自分の役割。
今自分のしている事と世間とのかかわり。
権限と責任。
原因と結果が結びつけられない。
僕、関係ないですから。
あなたにどんな迷惑をかけましたとなる。
自覚がない。
自分の言動がどんな影響を及ぼすかがわかっていない。
当事者意識がない。持てない。
責任が持てないから、無責任なる。
自分だけの事しか考えない。
人とのかかわりが持てない。
人と関われない。
正常な人間関係が築けないから、引き籠りのなる。
世の中の変化についていけない。
人は、世間と関わらないと生きていけないんですよ。
どうやって世間と関わて言ったらいいのか。
そこから、礼儀だの、作法だの、法や制度が生まれた。
組織や人との付き合いを嫌がっていたら、人は生きてはいけなくなる。
だから、親や、礼儀作法、口のきき方を躾けたのです。
今、ウクライナでは、女、子供まで、祖国を守るために戦っているというのに。
我々は、これから、世界とどうかかわっていくべきなのか。
真剣に、考えなければならない時なのにです。
不可解なのはウクライナ軍の動静が伝わってこない。これは当然のことですがね。
ただ、それだけ情報統制がされているという事で。
もう一つ言えるのは、あれだけ、ロシア軍の車列が報道されているというのに攻撃された痕跡がない。
攻撃しないのか。攻撃できないのか。そこが、問題で。
通常は、どこかで決戦を挑んで、主力部隊を撃滅し、戦闘能力を奪った上で首都を包囲し。
孤立させ。補給を断って、政府首脳を降参させるのが、常道。中心を潰せば交渉相手がいなくなるから。
殺したりはしない。殺せば、殉教者となり、英雄とするだけ。制圧が難しくなる。
なぜ、首都を制圧する必要があるかというと。首都は、謂わば王将みたいなものです。まあ、象徴ですね。首都と首長を抑えないと戦争を終結出来ないから。つまり、詰められない。
ただ、相手の継戦能力を奪う事が目的なら、必ずしも、首都制圧にはこだわらない。
今回は、首都が抵抗の要であるから、首都攻略が目標となっている。
政府の中枢を潰したり、取り除くと、交渉相手を失う。そうなると、停戦も、終戦もできなくなる。
中枢が機能しない場合は、傀儡的な、中枢を作らせるか。
ただ、その場合、地方政権や軍部が納得しなければ、虱潰しに掃討しなければならなくなる。
直接的対決を避け、ゲリラ戦に徹するのか。それにしても、どこかで反撃に転じるはず。
終結場所が、わかると、戦術核を使われる危険性がある。
だから、動きは、秘匿しなければならない。
ロシアは、内戦として片付けたいはずで。しかし、既に内戦の域は越えてしまった。
長期戦になると、経済的負担も大きくなり、情報も抑えきれなくなる。
国民に厭戦気分も横溢し、継戦能力がなくなる。
ルトワックのいうように、大国は、小国の勝てないという事か。
ただ、ウクライナの国民は、自国の主権と独立を守るために、女、子供まで、結束して戦っているというのは動かしがたい事実だという事。