ビジネスの会議は、討論会とは、違う。
会社は、組織、システムであり、情報系である。
会議、打ち合わせは、情報の発信、受信、中継、伝達、周知する事によって組織を制御、統制する場である。
会社にとって情報系は神経みたいなもの。
組織を制御するためには、状況認識（フィードバック）、状況分析、問題摘出、問題解決、異常事態への対処、軌道修正、情報伝達、決定、審査裁定、統制、情報共有、調節などが求められる。
制御は誤差が鍵を握る。
故に、予実績管理が基本なのである。
会議は、初期条件を組織に設定する場である。
故に、前提条件（企業理念、事業目的、組織原理・原則、基本的要件）、規則、ルールを制定、改廃、周知する場でもある。
初期設定を入念にやておけば、後は楽だ、節目節目で、予定と実績を対比し、誤差を修正すればいい。
その場合、打ち合わせの時間を短縮し頻度を高めればいい。
初期設定をする会議は、丁寧、入念にやる必要がある。
そのために、初回は、時間がかかる場合が多い。
始めよければ、終わりはよし。
長時間かかる場合は、式典として形（シンボルやレイアウト、次第、手順など）に依った方が会議の効率はいい。
また、一度でできない時は、何回かに分けたり、課題、テーマ毎に分会を設定する。
初期設定ができれば、後は、初期設定に基づいて、経過を管理したり組織を統制すればいい。
一つひとつの会議、打ち合わせに時間をかける必要はない。
ただ、くれぐれも、会議、打ち合わせは、情報ネットワークの一部、部品だという事を忘れてはならない。
会議によって、仕事や組織の枠組みを作り、テンポを整えるのである。
仕事は、音楽に似ている。
リズム、旋律、和音がある。
ビジネスの会議は単体で成り立っているのではなく。
他の要素と連結して成り立っている。
会議には、前後、左右、上下の作業、会議、機関がある。
何処と、誰と、何と連結しているかによって会議の働きは制約される。
会議には、働きがあり、位置と他の要素との関係によって働きは決まる。
裁定、判定の会議もある。
ビジネスの会議の目的は、前後、左右、上下の要素との関係で決まる。
目的が解らなくなったら、前後、左右、上下の作業、会議、機関を見直す。
会議は、情報や作業を整える働きがある。
逆に会議が乱れると、仕事や作業に乱れが生じる。
人、情報、作業を結びつける、連結する場が会議。
会議には、位置と順番がある。
会議は、人や作業をグループ化するところ、会議によって仕事、時間の区切り、部門の設定、つまり、枠組みを作る。
また、作業の始点と終点を設定し、作業単位を画定する。
会議は、方針、主旨、目的、方針、原則、ルールを伝達、周知させる。
会議は、情報や作業の水準を一致させる。
会議は、情報を統一し、共有させる。
会議は、作業の進捗状態を調整する。
会議・打ち合わせは、作業を画定する。
会議は、指示、命令を確認し、確定させる。
会議は、伝達事項を徹底させる。
会議は、組織を整える。
会議は、仕事の流れを作り、方向を定める。
会議は、組織を制御する。
会議は、始点と終点を明確にし、合流点、接点を明らかにする。
会議は、決定を確定する。
会議は、意思を統一する。
会議の質疑応答によって、全体の認識、考えを統一する。
バラバラに指示を伝達すると、全体の認識、考えを統一するのは難しい。
会議に欠席されると全体の考えが伝わりにくくなり。
欠席した者のが担っている部分が、傷になったり、穴が開く事のなりやすい。
意識にも偏りが生じ、士気モラルにも影響する。
会議には、情報を共有し、レベルを合わせ、全体の意思を統一する働きがある。
故に、会議では、形、レイアウト、式次第といった設定が意義を持つ。
式典の働きは形式にある。
典型は結婚式、入社式、入学式、卒業式、記者会見。
仕事も組織も、会議に始まり、会議で終わる。
最後まで、仕事も、組織も、まっとうするのは難しい。
卒業式や葬式はあっても、会社や仕事に締めの会議があまりない。
それが仕事をだらしなくしている一因なのかもしれない。
いくら、開店を祝ったとしても、成功が約束されているわけではない。
始まりは、何を意味するのか。
祝うだけでなく。よくよく理解しておくことだ。
竜頭蛇尾。
出口のない会議はするな。
インプットしたら必ずアウトプット考える。
学生時代、クラブの規約をいくつか作ったが。
自分は、規約を作る際、辞め方をすぐに決めた。
当時は、過激派の全盛時代で、辞め方が決まっていないサークルが多々あった。
中には、退会する時は死刑だなんてひどいのも。
自分は出口にない家は作れるかと、辞め方をすぐに決めた。
出口のない会議は、即ち、後のない会議。
会議の結末は、次はいつか。
次回までに何をしたらいいのか。
ところで自分は何をしなければならないのか。
それが締めであり。
締めのない会議は意味をなさない。