話の話にしない。
仕事にする。

みんなで旅したいな。
飲みに行きたいなとか。
パーティしたいとか。
これやったら儲かるよとか。
ここを改善したらよくなるなとか。
いくら話したところで仕事にできなければ、何も始まらない。
仕事にしろ。
いつまでも、だらだらと話をしてないで仕事をしろと、よく、親父たちに叱られたな。
頭を切り替えろと。

仕事にしないと、計算が立たないよともね。

仕事にするとは、行動に移す。
動作・作業に置き換える。

例えば、人事方針、営業方針を立って来いというと、いきなり、来期の人事方針はとか、営業方針はと話し出す。
それでは、仕事にならない。
人事方針を、営業方針を立てるためには、どんな作業があり、どのように(誰と、どのような組織で)やればいいか。
話を実現する為に、やらなければならない事をあげる。
作業の洗い出しが、面倒だし、根気がいる。
しかし、それを覚えないと、仕事の段取り、つまりは、仕事にならない。

まず指示命令を確認する。
例えば、営業方針を支店長の意見を聞いて作成せよなのか。
専務の考えを基に作成せよなのか。
スタッフを使って作成せよなのか。
現状分析を基にせよなのか。

それによって仕事の段取りは変わってくる。
兎に角、指示・前入れが出たら、それを作業に置き換える。

そうしないと仕事にならないんだよ。
速やかに、仕事のモードに切り替える。

指示・命令系統というのは獣道みたいなもので、非公式で誰かの指示に従えば、その人間に権力、権限が生じる。
筋の違う者の指示に形式に従っても、それが、権限、権力を生じさせ、既存の組織を危うくする。
逆に、指示命令が形骸化すると、臨機応変な動きができなくなり、組織は硬直化する。

いつまでも、話の話にしていると、話は煮詰まってしまう。
そのまま放置すると、腐って、悪臭を放つようになる。
仕事も、情報も鮮度が重要で、時間がたつと腐敗する。
鮮度がいいうちに仕事にすることを考える。

組織も、仕事も、人と人つなぐことで、成り立っている。