七十をすぎるとあと何年生きられるのだろうと考えてしまうことがある。
残された人生でどれくらいこの国や世の中に役立てるだろう。
何ができるのかと考えると焦りにも似た気持ちにもなる。
年を取ったら潔くなると思っていたが。思いの外、未練がましくなる。
この国の事が好きだとか、この国を愛しているとか。
口に出すのもはばかれる。
なぜですか。
この国って、どこの国の事を言っているか、わかっているのですか。
この国ですよこの国。
今、我々が、働いて、家族を養い、生活をしているこの国。
生まれ、育ち、人を愛し、友と語らい。
泣いたり、笑ったりしてきたこの国。
戦前の国でも、どこやらの独裁国でも、全体主義国、封建主義国でもなくて、この国。
民主主義と自由主義を国是とするこの国。
国を愛するとか、この国が好きだと言ったら、なぜ、おまえは軍国主義者か、民族主義者、国粋主義者だと、謂われなくレッテルをはられなければならないのですか。
この国は、民主主義国であり、自由主義国なのですよ。
おかしいと思いませんか。
この国には、共産主義と、軍国主義しか、思想はないのですか。
この国は、民主主義国であり、自由主義国なのですよ。
自由主義者だって、民主主義者だって、愛国心くらいありますよ。
大体、フランス人だって、アメリカ人だって、カナダ人だって、オーストラリア人だって、ロシア人だって愛国心は強い。
この国は、民主主義の国なんですよ。
この国は、自由主義の国なんですよ。
なぜ、民主主義について、自由について、熱く語り合えないのですか。
口に出して言いましょうよ。
この国が好きだって。
この国をよくしたいって。
この国の国民の役に立ちたいって。
口に出して。
この国を愛してると。
この国が好きだから。
この国を護りたいと思うのだし。
この国の平和を維持したいと思うので。
その上で、憲法とか、自衛隊の話ができるので。
この国の平和と独立が自衛隊を排除して守れると思います。
思うとしたら、その人の常識を疑りますよ。
警察があるから犯罪があるのではなく。
消防署があるから火事になるわけでもなく。
医者がいるから病気になるわけでもない。
警察をなくせば、犯罪は減るどころか増えますよ。
消防をなくせば、火事は防げない。
医者がいなくなったら病は蔓延する。
物事の道理が失われてしまった。
なぜだか、考えてみよう。
なぜ、日本人は戦ったのか。
なぜ、あれほどの犠牲を払い。
あれほど多くの国民が。
過去を賛美するのではなく。
かと言って、自虐的になって拗ねるのでもなく。
そうすれば、パレスチナの事も、イスラエルの事も、ウクライナの事も、ロシアの事も、中国の事も、アメリカの思惑だって、もう少しは、見えてくる。
クールに。
可哀想とか、暴力反対とか、戦争は嫌だと言った、同情論でも、感情論でもなく。
もっと真面目に、自由や民主主義、独立について、真剣に考えてみようよ。話し合おうよ。
今の、日本人ほど、自由や民主主義、国家の独立の恩恵を享受している国民はいないんだから。
口に出して言おうよ。
あなたの事が好きだと
この国を愛していると。
この国の山が好きだと。
この国の川が好きだと。
この国の人々を愛してると。
この国の街が好きだと。
この国の匂いが好きだと。
この国を吹く風が好きだと。
この国の大地が好きだと。
春咲く、桜が好きだと。
だから・・・。
自分たちが何を守らなければならないのかも忘れてしまったら。
日本人ですからね。
恩とか、信義とか。
裏切ったらだめですよ。
特に、金のために。
確かに、ビジネスはビジネス。
割り切る事もありますよ。
でも人の道を外したら。
最期は、腹を割って話し合う事ですよ。
人としての筋を通すために。