計画は、デザインなんだよ。
下書きやデッサンが必要なんだよ。

組織は、段階的に成長させる。
最初からフルメンバーでやると収拾がつかなくなるから。

まず最初は、小人数、二、三人で始めるんだな。
でも一人でやろうとするなよ。

最初のメンバーがコア、核となる。
コアとなるメンバーとは、なんでも相談していく。
共有、共有というけど、要するに、なんでも、話し合っていくという事さ。
だから、最初のメンバーは、三人から五人、なるべく、奇数人する、これが原則ね。
偶数人すると割れる危険性があるから。

コアのメンバーが決まったら、自分たちのチームの位置づけをする。
組織には、上下、左右がある。
上下というの指揮命令系統の事ね。
つまり報告先を決める。
報告相手が、自分の事実上の上司になるから、その人や機関の指揮下に入るという事ね。
報告先を決めないと根無し草になるからね。
つまり、何を決めても正式には決められないという事さ。
左右というの関係部門。
支店から見ると他の支店や経理、業務と言った部門ね。
こことの、連絡、連携をどうづるかを決める。
この辺を決めたら、さっきいた報告先に報告して承認を得る。
承認を得たら次は、通知。
通知は、経路、手段、範囲を特定して、報告先に報告して段取りをとる。

次に、目的と、基本的考え方、原則を決める。
つまりルールだよな。
ルールだから、決まったら関係先の周知。
これも忘れないように。
通知は、さっき言ったように、経路と手段と範囲を決めて上司に報告し、段取りを決める。
この辺は丁寧にね。そうしないと組織の下地ができない。

目的や方針、基本的な考え方が切ったら正式に周知する。
正式という事が大切だけど、意外と、正式というのがわかっていない人がいる。
正式なと言うのは、正式な指示に従い、記録をとり、正式に報告する。
これが意外と守られていない。
打ち合わせてかというと、打ち合わせてますよと開きなおる。
正式にかと問い質すと口をもごもごする。
直属の上司による指示もなく、報告もせず、記録もなかったら、上司は管理できないし、責任も持てない。
その様な仕事を公式な仕事と認めるわけにいかない。

目的や基本的考え方、原則を周知したら、ここから、本格的な作業に入っていくけど。
その前に、大枠づくりに。
この辺が、下書き、デッサンだな。
大枠には、人、物、金、時間がある。
人の大枠は、組織の枠組みね。
物は、物とか、工事ね。
金は、予算。
時間は、日程。

目的や、考えが決まったら、物の大枠を決めるんだけど、それは何をやるかだよね。
これは、組織の下敷きになるんだけど。
ある程度経験がないと、思い浮かばないから。
以前やった記録や、本なんかを参考にしたらいい。
時間がないから、手抜きも仕方がない。

大枠をする前に簡単な見積もりをする。
お金なら概算予算ね。
人は、どれくらい動員できるか、具体的に名前を挙げてノミネートする。
つまり、リストを作る。

その前に、とりあえず、今決まっている事、できる事を、確認しておく。

まあ時間の大枠づくりから、始めるのが妥当なのか。
先ず、カレンダーと、模造紙、薄板なんかを用意する。
それで、始点と実施日を書き込む。

次に、月割り、日割り、時間割をする。

作業は、抜けもれなく、重複なく、総てを洗い出さなければならない。
だから、一人でやろうとするなよ。
一人だと、どうしても、抜け漏れが主事るからね。
また、独走、暴走したら、チームがついていけなくなり、孤立するからね。
組織は、何事も、チームワークなんだ。
大体一人で独走したら、自分しかわからない事ばかりになって、交替したり、任せたりできなくなるからね。
腹心から離れていくよ。

リーダーは、まとめ役なんだよ。
リーダーに選ばれると、何か、偉くなった気になって、空威張りする奴いるけど、滑稽なだけだよ。
リーダーは、まとめ役なんだから、皆の意見よく聞いて控えめなくらいで丁度いいんだ。

これが一番の難所だけど、最初から、完成度を求めず、出だしは、ざっくり読んで始め、気がついたところで足したり、引いたりしていくんだな。

わかってます、やってますなんて口答え、言い訳はいいから、一度、おさらいをして、今自分がどの段階にいるか悪人するくらいの気になって、話を聞いたら。
チョット注意されたくらで一々癇癪起していたら、リーダーどころかチームの一員にもなれないからね。

やらなければならなことは、湧いて出ってくるから。
一人で抱え込むと潰れるからな。

仕事にかかる前は、なるべく多くの人の意見、考えを聞いておく。
仕事が始まるとなかなか率直な意見が聞けなくなる。
はじまる前なら、いい意味で、無責任に幅広くいろんな意見が聞ける。
逆に、仕事が始まると、責任が生じる。
事前に、皆の本音の部分が聞ける。
いざという時の協力がとり易くなる。たとえ、反対意見でも事前に意見を交わす事が出来る。
お膳立て、根回しがしやすい。作戦が立てられる。
また、仕事の布陣の参考になる。
だから、事前、話を聞いておくと効果的な手が打てる。

後手を引くなとね言われたよ。
相手の言う事にね。一物を持ったり、批判したり、斜に構えていると後手を引くよと。
常に前向きに、受けて立とう。
やってやろうと言う気になれば、先手がとれる。
三無主義世代の最大の欠点だね。
だから、いつも主導権がとれず。
結局、事勿れ、先送りせざるを得なくなる。
なんか、あや、イチャモンつけたがるんだよね。
その分、損をしているのに気がつかない。
真似しては駄目だよ。

最初から、総ての作業が読める、計画が立てられるなんて思うなよ。
読めて一両日、何もわからない、雲をつかむようだ、ナニから手を付けといいかもわからない。
大体、自分が何をしたいかもわからないというのが普通だからな。
まず、自分の考えを整理することから始めるのが妥当だけど。
それを一人でやろうとするなよ。
そこから、共同作業が始まる。

コアとなるメンバーに自分の考えを話したり、話を聞いたりする。
それを、足下にいる部下に、紙に書かせて整理させる。

部下に書かせ、それを人を変えて、見直すこと、構想を練り、コアとなるメンバーに浸透させる。
そして、徐々に、やることを絞り込んでいく。
ただ、あまりやりすぎると煮詰まってしまうから。
せいぜい、ニ、三回と回数を決めておく。

全体的なことは、皆の意見を聞いて、個別的なことは担当者と決める。

何でもかんでも他人の意見を聞いてと言う人いるけど、ただ、話を聞けばいいというものではないんだよ。
他人の意見を聞かなければだめだよとか、倫理観のレベルでとらえている人もいるが、人の意見を聞くと言うのは絶対的な事ではない。
相対的な事だよ。
これは、競争も同じさ。
競争を、原理だなんてして、何が何でも競争をさせなければって。
競争をしていい事もあるし、競争をさせないほうがいい事もある。
前提条件や環境が変化したら、競争をさせた方がよかったことも、競争させないほうがいい事に代わる事もある。

話を聞いていい事、相手、時もあるし、話を聞かないほうがいい事、人、時もある。

定番と新機軸、目玉を分けて考える。
定番の仕事というのは、基礎となる仕事だから、それまでの経験を基礎にして考えればいい。
それに対して、新機軸、目玉になる商品というのは、挑戦的、冒険的なものになる。
視点が変わるのだから、当然、聞くべきところも、人も違ってくる。

他人(ひと)の意見を聞くのは、自分が決断する為だからね。
他人の意見を聞くのは、いいけど、決めるのは自分だからな。
なまじ、他人の意見を聞いて迷うくらいなら、聞かない方がいい。
誰の意見を聞いたところで責任を取らされるのは自分だ。
「あなたを信じた、私が馬鹿だった。」と言うに過ぎない。
誰も庇ってはくれないよ。
最後に決めるのは自分なんだ。
他人の意見で振り回されるのは、自分の腹が定まっていない証拠さ。
他人の意見を聞くにせよ、聞かないにせよ、覚悟が必要だ。
あなたの意見を着たから、決められないと言うのは、いい訳だ。
全員が反対したところでやる時はやる。
指導者たる者、裂帛に気合で決めるものだ。
自分で決めるから、責任もとれる。

独りよがりにならない。

これからは、強いリーダーシップが求められる。
それも若いリーダーを育てないと日本は、際限なく沈んでいく。
学校やマスコミは、やれ、組織は悪だ、強いリーダーは独裁者だ、規律は軍国主義的だと囃し立て、強いリーダーが育たないように仕組んできた。
そして、三無主義、日和見主義、事勿れ主義を蔓延させた。
これは、日本を弱体化する事を目的とした勢力の基本的政策。
陰謀などではなく、あからさまな政策。
我々はそんな事に惑わされてはならない。