頓珍漢な奴に教育をさせれば、頓珍漢な教育する。
頓珍漢な教育をすれば、頓珍漢な人間になるのさ。
価値観の違う人間に教育をさせれば、価値観の違う教育をする。
価値観が違う教育をすれば、価値観の違う人間が育つ。
わけがわからない人間に、教育をさせれば、わけのわからない教育をする。
わけのわからない教育をすれば、わけのわからない人間になるさ。
肝心なのは、誰に教育させるかで。
その辺を曖昧にしたところで、教育を語っても意味がない。
新人からは学び。
仕事は基本を教えればいい。
上級者は厳しく鍛える。
新人からは学べばいい。
新人から学ぶ事は、沢山ある。
初々しい好奇心。
自分にはない発想。
他人の手垢がついていない独創。
新鮮な情報。
真似のできない個性。
剥き出しの意欲。
若々しいパワー。
口の聞き方、付き合い方。
人に教えるという事は、自分の未熟さや謙虚さを学ぶ事でもある。
人に教える事は、一番の勉強。相手の三倍、勉強しなければならない。
教える事は、学ぶ事。
学ぶ事は、教える事。
心から学ぶ事で、互いに、教えあう。学びあう。
教育は、一方津工ではない。
教えてやってんだ、教わってや点だという気持ちは、必ず相手に伝わる。
学びあい、教えあう。
僕は、人から教わるのが下手で、今でも苦労している。
反省している。
我々が、教えるのは、仕事の基本、一般常識、人との接し方、礼儀作法。
口の聞き方、付き合い方。挨拶の仕方。
お礼の仕方。クレームのつけ方。
謝り方。責任の取り方。覚悟。
書類の書き方。手続きの仕方。
挿し木のルール、社会の規則。
指示の出し方、受け方。
報告の仕方、受け方。
確認の仕方。点検の仕方。
会議・打ち合わせの心得。
仕事の準備、用意の仕方。
資料の作り方、段取りのつけ方。
後片付け、次の日への支度。
仕事の始め方、終わり方。
社会人として、組織人として生きていく上で最低限必要の事。
だから、真剣に教える。
基本が出来たら、厳しく鍛える。
上級者は、より高みを目指して鍛えればいい。
ベテランは、師や先輩に優しさなど求めるな。
厳しさを求めろ。
上級になれば、自分の仕事の感性を求め、切磋琢磨すべきである。
現状に甘んじ驕り高ぶれは、明日はない。
自分に甘くなれば成長は止まり。
後は衰えるだけである。
だからこそ、円熟のレベルに達したら。
自らを厳しく律し、新たな境地を目指し挑戦し続けるのみなのである。
故に、上級者は厳しく鍛える。
最初から受け身になることを教えてはいけない。
基本は、素直に学ぶ事を教える。
一番、大切なのは、当人の意欲、やる気。
一人ひとりのやる気、意欲を味方にしよう。
新人から学ぼう。