一人でいると、妄想が手に負えなくなるくらい広がりますからね。
夜。
一人。
暗闇に、微睡む時。
白日夢が、現実になり。
夢の世界なのか、現なのか。
現実が、幻となり、幻が現実となり。
孤蝶の夢か。
邯鄲の夢か。
過ぎてみれば、苦しみも悲しみも、泡のごとく。
何を怖れ、何におびえる。
ただ、ただ、死のうは一定。
起きて半畳、寝て一畳。
天と地、生と死の間。
我が人生はある。
ただ、あるがままに。
あるがままに。
意識なのか、無意識なのか。
己の意志か、神の意志か。
何に迷い。
何に患う。
往きつく先は一つ。
美しくもなく。醜くもなく。
正しきもなく、悪しきもない。
ただただ、虚ろ。
そして空。