人の忠告なんて聞きたくない。
況や、注意なんて。
特に、基本的な事はね。
シンプルで、簡単な事。

わかっているけど、いざとなるとできない。
戸締りみたいなこと。
面倒くさい。

うざい。
わかるよ、特に若いころはね。

俺だって、一々うるさいなと。
でもこの歳になると見えてくるのさ。
何をあの時、親父たちは言いたかったかがさ。

親父のいう事聞かずに、ずいぶん、痛い目にもあったさ。
今でもね。今でも言いつけが守れない。

いかに、順になるかさ。
素直になれるかだよね。

聞きたくないかもしれないが。
聞く耳を持たないかもしれないが、言わせてもらうよ。

うまくいかない事。
訳らない事。
できない事にぶつかったら。
俺は、しめたって思う事にしてるよ。
なぜなら、そこが問題点だもの。
そこをどうするか考えればいいさ。
わかんないのに分かった振りしたり。
できないのに、できると頑張るから問題なので。
わからないなら。
どうする。調べてくる。
当人に聞いた方がいいかな。
そうすれば、かわせられる。

組織を動かすことは、一見して誰にでもわかる事。
誰にでもできる事だから、
でもできない。

確認すれば、できてないことがばれる。
いやだね。

そうそう、確認だってできていない。

確認はね、指示された直後、結論が出た直後が勝負。
そうクドクドと。
でもそれが真理。
簡単な事だけどできていない。
それで失敗する。でも懲りない。
直後でしか意味ない。
でも、やってみないとわからない。

兎に角、スピードだよ。
主導権を握りたかったら、リーダーは、皆より一歩先を行くことだ。
そして、第一声をしっかり出す。
でも声が出ない。

「みんな集まって。」
「注目。」
と声を出せばいいんだけど。
いざとなると声が出ない。
皆、簡単な事だというけど声が出ない。
確かに、簡単な事さ。
でも、その簡単な事ができない。
わかっているけどできない。
簡単な事ができないから、辛い。
何でもない事ができないんだよ。

声を出す。
これは基本中の基本。
まず、声をだせるようになる。

孔子は、六十にして耳に順うと。
それくらい人の意見に従うのは難しい。

指示が出たら、速やかに、行動に移す。

間をおくな。
節を作るな。
隙間を開けるな。
糊代を作れとしつこく言われたものさ。

だから確認をする。
指示や、決めたことを確認をすると、もう、一歩足が出る。
聞きたくなる事、確認しておかなければならない事に気が付く。
その時、仕事は、双方向になる。
後でではだめ。
時を逸する。

決定された事や指示は、出した直後から変化しはじめる。
だから、記録して、確認する。
記憶し確認しておかないと、決めたことも、指示したことも、うやむやになる。
記録して確認しないと、指示の内容はブレ始める。
確認して、ロックしておかないと、次に会った時に、つじつまが合わなくても調整のしようがない。

根っこをおさえないと、要を、おさえないと、仕事は、ばらけて収拾がつかなくなる。

先輩は仕事は、ウナギみたいなものさ。
首根っこを抑えないと、捕まらない。
尻尾捕まえようとしたら。
スルスルと逃げてしまうよ。

二人に指示した場合は、二つの流れが。
三人で決め場合は、三つの流れに。

仕事は、流れだしたら、抑えが効かない。
人はそれぞれ自分の都合のいいように指示を解釈する。
また、直後に確認しないと、第三者の介入を招く。
確認を怠れば、指示した直後、決めて散会した直後からバラバラになる。

基本的な事さ。
簡単な事。
指示されたり、結論が出たら、必ず、確認をして、記録する。
でも、できるようでできない。
確認をするとやっていない。

簡単じゃない。
当たり前じゃあない。
誰にでもできると言わせられたら。
本物で。
難しくするのは簡単で誰にでもできる。

克己復礼。

最後は、自分との戦いさ。