他人の事をとやかく言う間瀬に、今後自分がどのように行動すべきか、
また、休み明けに、自分がどう行動をすべきかを考えるために、自分の行動を思い返しておくんだな。
これは、指示ではなくて、指導。
自分がどう行動すべきかは自分の責任で自分で考えろ。

先ず、自分がいつ、異常事態に、何によって気がついたか。
次に、どの様な行動をしたか。
そして、今後、どの様な行動をとるのか。
特に、今、そして、休み明けに、どの様な行動をとろうとしているのか。

会社としては、致命的の事態に今は言ったてはいない。
しかし、それは偶然ではない。
過去の意見を生かし、或いは、対策を積み重ねてきたからだ。
迅速に行動を起こした者がいるからだ。
逆に、致命的な事態に至らなかったからといって油断をしたら、却って、危機を招くと心得る事。

言い訳を考える前に、責任を問う前に、次に生かす事を考えろ。
そうしないと、何も成長せず、只々、馬鹿になっていくだけだぞ。

異常時に、気が付いいたら、速やかに、行動に移す。
先ず、上司、責任者に報告をし、指示を仰ぐ。
要かなめの責任者は、安否確認をかねて、自分の部下に速やかに連絡をする。
事態を正確に把握するために、先ず、情報を可能な限り、集める。
また、中枢幹部は、互いに連絡を取り合い。
センターを確立する。センター、拠点長は、速やかに、現状、自分の所在を明らかにし、体制を構築する。
センター長、拠点長に連絡がつかなかった、場合は、連絡が付いた範囲で、一番上位の者が暫定的に指示をとる。
まあ、センター、拠点に駆け付けた順に指揮を執る。
また、収集した情報を、一か所に集め、関係者全員が閲覧できるようにする。

責任者は、自分の出した指示、いかんで、会社の運命が決まると心得よ。
だから、状況を正しく把握せずに指示を出したら、どうなるか。
速やかに、状況を報告させる。また、部下は、速やかに状況を報告する。

まだ、責任の所在を問うのは早い。

敵に攻められた時、一々、大統領や、国王の指示を仰ぐ軍隊はない。
速やかに、拠点で応戦し、センターが全体を統制できる体制を構築する。
そして、事態を正しく掌握したうえでトップに報告をする。
その時にはすべての準備、体制が出来上がっていなければならない。

だから、事実だけを報告する。

言い訳を考える前に、明日何をすべきかを考えろ。
言い訳なんて聞きたくもない。
聞いたところで何にもならない。
時間の無駄。
それより、次にどうしたらいいかを決めなければならない。
情報を可能な限り集めるのと、誰と相談すべきかそれがしりたいだけ。
それを間違えるな。
だから、クールになれと。

言い訳を考える時間があったら、情報を集めろ。
言い訳なんて考えていませんといったところで、今、何もしなければ、明日、言い訳をすることになるの。
まだ、清水は、断水が続いているんだからな。
必要とあれば休みでも招集をかけろ。
少なくとも、自分まで休んだら明日、言い訳をすることになるからな。
田中さんや玉田さんのところのように被害が出ているお客様がいるんだからな。
明日、すぐに行動が起こせるように、明日、何をすべきか、そのために、どのような情報が必要なのか準備しろ。

態度を改めればいいので、言い訳をしたら、自分のためにならない。
言い訳が通じたら態度を改めることもできなくなる。
言い訳は誰に向かって誰にするのか。
注意はする者も辛い。
甘んじて受けろ。
クールに。

自分達が何を守らなければならないのかを考えろ。
お客様にも被害が出ているんだからな。
被害状況を先ず把握し。
報告する事を考えろ。
ツバメの社員として、静岡人として、日本人として、人としてなすべき事をやれ。
今なすべき事をしないと、お客様に言い訳なんてできないからな。

センターは、後方を、担当する。
後方というのは、情報、兵站、作戦。
兵站というのは、資金や物資を供給する事。
作戦というのは、対策だけど。
対策は、情報と兵站の上に成り立つ。
だから、基本は、情報と兵站。
情報を集め、物資と資金を調達し、配分するのが、センターの基本的役割。
作戦ばかり目を囚われたら、センターは、役割を果たせない。
先ず、情報を収集するのだけれど、では、どんな情報を集めたらいいのか。
それは、自分が何を知りたいのか。
どんな目的で情報を集めようとしたいのか。
それを明らかにする。
当たり前に、わかっていると思うから、わからない。
まず、何故、情報を集めようとしたのか、それを紙に書いてみる。
例えば、今、お客様に何か役に立ちたい。
そうなったら、一体、清水で断水しているお客様がどれくらいいるのかを知りたい。
それが、情報を集める、対象。
次に、どうしたら、必要な情報を手に入れられるかを考える。
誰に、聞いたら、或いは、調べさせたらいいのか。
それは、実際に、対策を立て実行するのはだれか。
また、能力のある者は誰かを考える。
それがセンターの仕事。

誰が、情報を集め、誰が、情報を分析し、誰が、対策を立て、誰が、誰に指示して、誰が実行するか。
そして、それを誰が束ねるのか。それを全員が理解してなければ仕事にはならないよ。
仕事は人によって違うんだからな。
同じ仕事でも、××がやるのと、○○がやるのと、〇△がやるのと、△△がやるのでは仕事は全く違う。
誰がやっても変わらないというのではない。

どれくらい力があるか、適性があるかは、やらせてみないとわからない。
方針や、目標が定まったら、それぞれの適性や能力に合わせあて、手配をする事から実務はスタートする。

俺は、ただ、一律に皆に会社に出てこいと言いたいわけではないんだよ。
本当に、助け合うとはどういうことかを考えろと言いたいんだ。
自分が救けてほしい状態だったかもしれない。
動きたくても動けない場合もある。
眼の前で助けを求めている人がいるかもしれない。

断水した者、浸水した者、停電した者、けがをした者、高齢者や幼子を抱えている者、連絡ができない者等、各自にはそれぞれ事情を抱えている。
先ず、被害状況、実情を確認し、その上で、どれくらい動員できるかを計算する。
併せて安否確認もする。
また、いざという時に備えて常に連絡の取れる体制を敷く。

あの時、どうすればいいか分からなかったというのなら、今、わかるようにすればいい。

応急的な処置を指示した後、落ち着いたら、長中期的対策を講じる。

いつ、どこで、誰から報告を受けたか、或いは、誰に、報告したか。
この点が鍵になる。
非常時は真っ先に連絡を取りのは頼りにしているものだから。
そして、自分一人では対処できない事に気がつくから。
特に、部門長、支店長は。

経験していない事で間違えるのは仕方がない。
情状酌量の余地がある。
しかし、次に、同じ過ちをしたら馬鹿だ。
三回繰り返したら犯罪だ。

その時、どうしたらいいか、わからないのは仕方ない。
経験してないのだから。
次に、どうしたらいいか今、わかるようにしておけ。

その為には、言い訳や、誤魔化をするな。
クールに、事実だけを記録し、改善点を明らかにしろ。
同じ過ちや失敗をしないために。
言い訳をしたり、誤魔化したら、成長できない。
犯罪者になる。

悔い改めろ。
罪を犯さないために。

創業当時は、頻繁に事故が起きた。
事故を起こすたびに反省し、改めてきた。
だから、現在は何十年も事故が犯らない。
先輩は、間違いや失敗をしなかったと言うのではない。
今、無事でいられるのは、過去の間違いや失敗の反省があったからだ。
今、怖いのは、事故がないのが当たり前だ、自分達は、過ちや失敗を起こさないと過信している事。
おごっている事、だから、過ちや失敗をした時、すぐにいい訳をはじめ、誤魔化そうとする。
それでは、成長しない。
何度でも同じ過ちをする。
だから、言い訳する事や誤魔化す事を覚えさせるな。