起きて半畳、寝て一畳。
 俺の、居場所はそれだけあればいい。
 天を屋根とし、大地を床とす。
 生と死、天と地の間、我が人生あり。
 飾らず。
 風評に惑わされず。
 真っ直ぐ、愚直に真実を見て、
 人に馬鹿にされても正直に生きる。
 この世に深く根をはり、何事にも動ぜず。
 地に這い蹲って(はいつくばって)、
 泥まみれになり、
 人に、踏まれ踏まれて、我が、身を鍛え。
 誇り高く生きる。
 嵐が吹き荒れても、逃げたりはせず。
 流れゆく雲に、遠い世界を夢見。
 沸き上がる雲に胸をときめかせ。
 春には、可憐な花を咲かせて、人の心を和ませ。
 冬は、雪の下で、志を胸にじっと春を待つ。
 日輪を仰ぎ。
 闇夜を怖れず。
 月光を愛で。
 夜空に輝くあの星を目指す。
 人に顧みられない事を恨まず。
 無名でいることを恥じず。
 名利を求める事こそ恥じる。
 直向き(ひたむき)に生きて。
 直向き(ひたむき)に死ぬ。
 風雪に耐えて、踏まれても、踏まれても、一途に伸びる。
 真っ直ぐに生きる。
 死して後は、人の世の腐植土となる。
 私は、野の草になりたい。
 この大地の草になりたい。