自衛隊の目的は、国を護る事、平和を守る事ですよ。
他国を侵略する事でも征服する事でもない。
なぜ、自衛隊を語る時、自衛隊の目的を明らかにしようとしないのでしょう。
自衛隊の目的を明らかにしないで、自衛隊は武力を持っているから危険だとする議論は、警察と暴力団を一緒くたにするような事で、無茶苦茶ですよ。
物事の筋がとらない。道理がない。
そんなもの、警察があるから暴力団がいるのだみたいな議論で。
警察をなくせば暴力団はなくなるみたいな。
前提が狂っている。
自衛隊の目的は、国民の生命財産、権利と義務、国家の独立と主権の保持であって。
いかにして、他国の侵略から、国民の生命財産を守るかに主眼を置いた議論でないと意味がない。
自衛隊は、張子の虎ではないので。
自衛隊が本来の目的を見失ったら怖いので。
だった、本来の目的を常に明確にすべきです。
自衛隊は、平和を護る為に働いているので、平和を破壊するために働いているわけではない。
自衛隊員は、無法者でも、無頼漢でも、ヤクザでもない。
テロリストの集団でもない。
厳しい訓練と規律の下に行動を制約されている。
消防隊がいるから火事が起こるのではなく。
火事を防ぐために消防はあるので。
自衛隊があるから戦争になるのではなく。
戦争を防ぐために自衛隊は存在する。
だから、戦争を防ぐためには、どういう装備、どういう戦略に立つべきかがオープンに議論できる環境でないと、自衛隊本来の目的は遂げられない。
今の憲法論争は、神話論争みたいな事で、常軌を逸している。
戦争は、人の世の出来事で、神々の世界の出来事ではない。
現実的な話をしなければ。現実の脅威にどのように対処すべきかの解答はえられない。
先日、靖国神社に詣でてきました。
遊就館で、目の当たりにしたのは現実ですよ。
絵空事でも。架空の世界の話緒でもない。
特攻隊員は、現実に、沖縄に飛んで行ったのですよ。
今、その事実ですら、若者には、架空でしかない。
八月十五日が何の日か知らない若者ばかりになってしまった。
これが現実なのです。
徳島白菊特攻隊は。最高速度百八十キロ/時。沖縄まで五時間。
ゼロ戦五百三十キロ/時、沖縄まで二時間。
夜間海上を十五メートルの低空飛行で。
二十歳前後の若者たちが。
なぜ、何の目的で。
これも現実ですよ。
我々の記憶から消し去ることはできても、事実は事実。
彼らの思いは消し去ることはできない。
国を護るとは。生々しい現実なのです。
だから、現実の脅威について語らないと。
意図せず国を売るようなことをするのです。
まじめにですよ。
まじめに自衛隊の目的を考えるべきなのです。