昔、梅原猛が、日本人の価値観の基準は美だと。
価値基準には、善悪、真偽といたものがあるが日本人は美醜に価値観を置いていってそれが独特の文化を作っていると。
梅原は、武器に美を見だすのは日本人だけだと。
外人にとって武器は殺人の道具に過ぎない。
重んじるのは機能だけ。
日本人は、機能にすら美を見だす。
なるほどと思ったことがあります。
確かに、汚い事はするなとか。美しい国とか。
狡い、醜い、潔いとか、醜悪と、決断する時、美にまつわる言葉が出てくる。
美学ですね。正しいとか、悪いとかいう以前に。
それが判官びいきとか、弁慶。
負けると分かっているのに。
滅びに美学ですね。
日本人が神風と自爆テロとを一緒にしてほしくないのは。
自爆テロというのは美しくないと。
それに対して日本以外の国は、善悪。
科学、唯物的な国は、真偽ですね。
資本主義国では、損得。

汚い生き方をするくらいなら、きれいに死にたい。
みっともない事はするな。
見苦しいまねはするな。
取り乱すな。
最後は潔く。

日本人の価値観から美がなくなれば、日本人は日本人でなくなるのかも。