スケジュールを立てると言っても、自分一人のスケジュールではなく、チーム全員のスケジュールを立てなければならない。
つまり、一人ではスケージュールは作れない。
自分のスケジュールさえ、一人では立てられない。
個々のメンバーのスケジュールは、最終的に、各々、自分で立ててもらうことになる。
そして、十人いたら、十人、百人関わるとしたら百人のスケジュールを一本にまとめる必要がある。
だから、スケジュールを立てろと言われても最初に着手するのは組織、チーム作り。

人をいくつかのグループに分け、責任者をグループごとに一人指名する。
手順に沿って時間をいくつかの単位に区切る。(大枠、中枠、詳細)
そして、作業を洗い出す。
チームは、中心(責任者)と中心(責任者)をつなぎ合わせていく。
作業は、担当を決め、人と作業を結び知け。
始点と主点を定め、作業の順序を見定め、作業の順番に従って終点と始点を結び知けていく。

困った事に、最初にスケジュールが決まっているわけではない。

計画のための計画、段取りのための段取りみたいなものが頭に入っていないと入り口にもたどり着けない。
故に、序盤は定石。
定石を覚えていないと仕事はできない。

状況や環境の変化、成長に合わせて変態する。
計画段階のチームと準備段階のチーム、実施段階のチーム、後処理のチームは、同じメンバーであっても形態は変わる。
メンバーを場合ばあい、状況の変化に合わせて変える事もある。
野球のチームを編成するチームと訓練の時のチーム、試合のチームは形態が違うし、試合中も攻守、状況に合わせてチームは姿を変えていく。

そのチームの変化を制御するのがマネージメントで、管理するのがマネジャー。

組織の形態は一定、固定していて、一度決めたら変わらないなんて思い込んだら、状況、段階、成長に合わせてチームを制御できなくなる。
野球のチームは、極端な話、試合中、一球いきゅう、姿を変えていると言っても過言ではない。

スケジュールを立てろと言われていきなり、カレンダーを持ち出し、にらめっこ始めたら、間違いなくスケジュールは立てられない。
チームワークは、最初に組織を作らないと始まらない。

誰が、問題を解決できるか。
プレヤーは誰かを間違わないように。
年功序列で一番年長だと言う理由だけで四番バーターを選んだら、勝てると思うか。
あのピチャーに任せたら、抑えらるかと聞いた時、無理でしょうと言いながら、そのピッチャーに替えたら責任持てるか。
プロの試合で、あいつを使わないとかわいそうだと言う理由で代打に出す。
観客に向かって投手交替と宣言したら、投手交替が成立すると思う。
観客にサインを出したら選手は実行すると思う。
監督とコーチが延々会議しても、選手に伝えなければ、会議の結果を試合に生かせると思う。
あの選手は、使えないとコーチが気がついても、監督に伝えなければ、コーチとしての責任を果たせると思う。
その情報を相手チームの監督に流したら、どうなる。
仲間なの。
勝つ気あるのと疑られるよ。
野球で例えると馬鹿みたいと思うかもしれないが、自分たちの仕事に置きかえてみてごらん。
誰が見ても駄目。
他人から見て、絶対にできないよねという事は、最初から無理があるの。
それが常識。
本当に解決したいなら、解決できる人に任せないと。
誰に任せたか。誰に情報を流したか。
人は、よく見てるよ。
クールにならないと。