組織は、人の塊、集合、集団である。
組織は、合目的な集団。
組織は、指示命令で結ばれた、情報系である。
組織は、一つの全体を持ったシステムである。
組織は、一つの中心、核を持つ。
組織は、一つの法、規則を基盤、共有していなければならない。
中心や核、そして、法が分裂すると、組織も分裂する。
人は、生まれると何らかの組織に属している。
人は、何らかの組織の属してないと社会では、生きられない。
組織そのもが組織である。
それなのに、意味もなく組織を毛嫌いしている人が多くいる。
それは、組織の、意味や働きを知らないからである。
組織は、絶え間なく、生まれては消えている。
組織とは、普遍的なものではなく、絶対的のものではない。
組織は役割を終えれば消えていく。
一体性が保てなくなると分裂する。
組織は、自分の好みに合わせていくらでも、作る事も作り替える事ができる。
組織の、原理を理解すれば組織を自由に作り上げ、自在に動かすことができるようになる。
愚者は、礼に縛られ、賢者は、礼を創る。
組織の原型は、共同体である。
つまり、生きる事を目的とした群れである。
組織には自律性が求められる。
統一された意志と動きが保たれなければ、破綻してしまう。
組織はチームワークが基本。
組織は、集団なのである。
集団スポーツは、ボールは一つなのか。
ボールは一つでないと、野球も、サッカーも、ラグビーも成り立たない。
統一性が保てないのである。
しかし、、一つのボールに選手が群がっていたら、試合は成り立たない。
選手は、それぞれの守備位置、順番がある。
意志は統一されなければならない。決定は一つ。
横暴、暴走を防ぐために法や制度によって制約を課すのである。
全員が同じ事をやっていたら組織は成り立たない。
集中と分散、引力と斥力、全体と個、統一性と多様性を、いかに均衡させるか。
それが、組織の最大の課題である。
組織は機械ではない。
組織は人の集まりてあり。
人は部品ではない。
組織は継承されなければ命脈を断たれる。
人間には、寿命がある。
年と共に衰えもする。
新し事も身につかない。
しかし、年をとるのも悪い事ばかりではない。
経験や知識に積み賢くもなる。
逆に、若い者は経験が浅い。
いずれにしても、組織は絶えず変貌していかなければならない。
組織は、休ませることはできても、片時も止めるわけにはいかない。
組織は生物なのである。
組織は、成長し、増殖する。
細部分裂を繰り返し、姿を変えて環境の変化に適合しようとする。
欠けて処ができれば、その穴を埋め、部分ぶぶんを、更新しつづけなければ存続できない。
各人も責任を果たせなくなれば交替し。
全体も生まれ変われなければ、破滅する。
ただ、生まれ変われれば、いつまでも、いつまでも生き続ける事が出来る。
不死鳥のように。
過ぎてみれば、早いものである。
人には、意志も感情もある。
そして、その意志や感情が組織の生産性に決定的な影響を与える。
また、人間の行動は、価値観、道徳、倫理観に強く制約されている。
多くの人は服従を強要されたり、強制されることを嫌う。
何事にも束縛されたくないと望む。
組織は制御されなければ、目的も達成できないうえ、機能を維持する事できない。
故に、組織は、人、物、金、情報を管理し制御する必要がある。
組織は、まごうことなく人の意志によって動かされている仕組みなのである。
誰かが、決断しなければ、組織は機能しない。
一つの決定に従わざるをえない。
全ての人の考えを一致させることはできない。
だからこそ、掟、法が、ルールが、決められていなければ、ならないのである。
組織は意思決定機関でもある。
組織は、力によって制御、維持される。
力とは、権力である。
かつては、力の源は、強さであり、知恵だった。
今日は、法に基づく正義である。
法の正当性は、手続きによる。
強制のない組織はない。
強制力のない法はない。
多くの日本人は、社会の法と自然の法則と同じように捉えている。
社会の法や掟は不文律と言えども人が決めた事、人為的に創り出したものである。
自然に生る物、所与の事ではない。
組織は人の意志によって生み出され、人の意志によって動かされる。
組織には、内と外がある。
組織の内と外は、組織の属する、属さないかで定まる。
組織に属するか、属さないかは、指示命令系統に繋がっているかいないかで決まる。
組織の掟や規則、法の及ぶ範囲が組織の境界線である。
組織に属すものは、必ず、指示命令系統に、つながれいなければならない。
なぜなら、組織は、一つの全体を持ち、統制のとれた行動を求められるからである。
また、状況や環境の変化をフィードバックする機能をもってなければ全体を制御する事はできない。
組織は、合目的的な集団であり、一つの体系によって制御されなければならない。
全体を制御する為には、ネットワークの様な組織でも中心を持ち、指示・命令によって繋がれていなければならない。
指示・命令の体系から外れた者は、組織の近くに居っても組織に属しているとはみなされない。
組織は目的によって形態も機能も違ってくる。
組織は、分担、分業で成り立っている。
組織を構成する人には、役割や働きがあり。立場がある。
組織は、各人の位置と働きと関係によって成り立っている。
各人の位置と働き、関係は、その人の持つ属性(能力、適性、性格、実績、年齢、経験、知識、技術、経歴、関係、家柄、財産、性別等)によって定まる。
属性を計る基準は個々の組織の思想、考え方、歴史などによって違う。
それは、文化であり、思想信条であり、体制に基づくのである。
ただし、組織の基本的機能に差はない。
組織はシステムであるから、起動部分、終了(停止)部分、接続部分、中継部分、制御部分からなる。
企業は、生産活動を通じて、市場に、生産財を供給し、働きに応じて組織的に所得を分配する事を目的とする。
企業の組織の機能には、意思決定、管理機能、制御機能などがある。
これらの機能を果たすためには、情報、人、物、金を制御、管理しなければならない。
組織は、情報、人、物、金を制御する機構、仕組みからなる。
組織は内部統制部門と現業部門からなる。
組織には内と外がある。
内部統制を構成する要素は、総務、人事、経理、情報、企画、営業、業務、そして、会議体がある。
会議体は、独立した部門を構成するのではなく、横断的に部門間を連結する機関である。
また、総務、人事、経理、情報、企画、営業、業務は内部統制機関として組織を制御・管理する。
総務は、組織の規則や制度を制定改廃し、指示命令を統制し。組織の一体性を維持する。
また、施設、物品管理を総覧する。
人事は人員管理全般を司る。責任の所在を明らかにし、各々の働きを評価して組織を統括する。
経理は、資金の出納を制御し、資金の調達と運用を担う。
情報は、情報システムを導入、開発、運用し、情報を保存、管理する。
企画は、政策、戦略、計画を立案し、トップを輔弼する。
営業は、現業部分を管理し、方向性を定め。
業務は組織の作業の流れ、インフラを整備する。
現業は、個々の組織、固有の働きをする部門で、外部に向かって生産活動を発揮する部門である。
仕入れ、購買、物流、倉庫、販売、製造等からなる。
ただ、どの部門にも現場があり。
内部統制部門と現業部門との境目を組織によって違う。
会議は、各部門を横断的につなぎ、統一性を保つ。
組織は、人で作られた集団である。
人は、組織の一部である。
全体と一体となれないと、疎外される。
また、組織の考えにそぐわないと反抗的になる。
それが組織に対する偏見を生む。
しかし、組織は変えられる。
組織は、人の意志で生まれたものである。
人が、変えようと思えば、変えられる。
ただ、組織は、変えられると言っても簡単に変えられるわけではない。
なぜなら、人の利害、得失、感情、思い、記憶が複雑に絡むからである。
組織を変えようとするなら、先ず、組織の本質を見抜く事である。
人は、組織と共に成長し。
変貌しなければ、組織の中では生きられない。
既得権に胡坐をかき、環境や自分の立場の変化に気がつかなければ、かつての功労者も癌細胞となって組織を蝕むようになる。
人の命には限りがある。
しかし、組織の中に生きた者の足跡、記憶は組織が続く限り存続する。
組織は、生まれ変わる事が出来る限り、生き続ける。
そこに生きた者たちの記憶と共に。
振り返ってみると時のたつのは早い。
時とは何だろう。
若い頃は、無限に時があるように感じる。
しかし、年をとると残された時間が少ないのに驚愕する。
生きているうちに、どれだけの事が、なせるというのだろう。
考えてみれば、人間には、決められた時間と、自分で決める時間がある。
決められた時間というのは、わかっているようでわかっていない。
自分で時を刻まないと、いつの間にか自分で決められる時間を失う。
決断というのは、自分で自分の時を刻むことなのかもしれない。
決して断じる。
捨てるべきは、ただ、未練。