約束を守る。

男と男の約束だ。

約束を守る事は、親父に一番きつく仕込まれた。
どんなことがあっても約束を守る。
約束は絶対だ。約束を守るのは、信頼の本だ。
約束が守れなければ信頼はされない。
信頼されて信用される。
信用の対極に嘘がある。
嘘をつけば信用は失われる。
だから、嘘はつくな。
約束が守れなければ、嘘になる。
どんなことも、嘘にするな。だから、約束は守る。
嘘をついていないのに、嘘つき呼ばわりされたらとことん戦え。
信用は、社会人にとって命。
信用ができて、初めて、社会人として認められる。
信用を失えば、その社会では生きていけなくなる。
自由ではなくなる。
信用は自由を保障する。
信用は、商売の元。
信用がなければ、人は、金も貸してくれないし、出資もしてくれない。
商品も売ってくれない。

長い歳月をかかけ地道な努力を積み重ねて築いた信用も、たった一回約束を破ったら失われる。
約束を守らないのは、嘘をつくのと同じ。
嘘は泥棒の始まり。
約束は、契約だと思え。
一神教徒は神かけて誓うが、日本人は、自分にかけて誓う。
それが、日本人。

最初からできもしない約束なんてするな。
できないとおもったら断るのが正直な事。

約束の根本は、自分との約束。嘘は、自分を欺く事。
約束は、自分との誓い。
他人に嘘をつけても自分には、嘘はつけない。
自分はごまかせない。
誰も見ていなくても自分は見ている。
信用は、道徳の元。
自分に嘘つくのだけはやめろ。
自分に嘘をついたら、自分の人生そのものが嘘になるぞ。
何も信じられなくなるぞ。
自分が信じられればどんな逆境でも耐えられるが、一人でも生きていけるが、自分が信じられなくなったら、信じられるものが何一つなくなるよ。
自分を欺くことはするな。
自分が自分でなくなるから。
約束を破るのは、自分を欺くのと同じ。
だから、約束は死んでも守れ。
男と男の約束は、信義の問題。
男の約束は面子の問題。
だから、杯を交わしって約束し、杯を壊す。
杯を割ることで、約束は変わらないことを互いに誓う。

自分に誓うのだから、神に誓うのより重い。
自分に嘘つくようでは、神への誓いなど虚しい。
自分との約束が守れなければ、神への誓いなど守れはしない。
自分は決して欺けないから。
自分を欺けば、この世から自分は消えてなくなる。