筋を通す | Keiichirou Koyano's Website

「最終的にはどっちが筋が通ているかだ。」
そう親父は教えててくれた。
「どっちが筋が通らないこと言ってるかだ」
「多少、意見が違っても大将の言ってることが筋が通ていると思ったら、大将に従うのが筋だ。」
「本末転倒、些細なことで難癖をつけて自分の意見を押しと惣としても筋は通らない。」
「大筋において大将の言っていることが正しいなら、後はやる事だけ考えろ。
自分が何をするかを決めて、腹を決めろ。
敵前逃亡する事だけはするな。
できるできないの問題ではなく、やらなければならないなら、やり抜くしかないだろ。
やると決めたら、どこまでもやるさ。
泣き言をいったところで始まらないじゃないか。
最初から簡単にできるなんて思って始めたわけではないだろ。
限界を超えた者だけが成功の果実を手に入れらるんだ。
最初から諦めていたら何も成せないよ。
成せばなる、なさねばならぬ何事も。挑まなければ。」
最終的には、筋を通さないと。
筋に通らない事はするな。

まず中心軸を作って筋を通す。
その上で横展開をして枝葉を伸ばす。
上下左右、前後の関係を最初に作る。
大体、ゴールを三か月先に゙設定しないと構想が立たない。
それでワンステージ、三ヶ月とする。

このような手順で、ベースを作る。
ベースは、本稼働した時の下地、体制作りの布石とする。
本番は、本稼働した後にある。
予算も同じで、本音は体制づくりにある。
数字だけならAIを使えば作ってくれる。
しかしそれでは、人は動かない。

ヘッドというのは、その仕事、その分野も中心という事だからね。
全体の中心は、社長。
ここが不動であれば、組織はがたつかないし、分裂しない。
要はベクトルの問題で、迷ったら、中心に合わせる。
組織は統一されていなければならない。
目的や中心が定まれなければ組織は分裂する。

ただ、総てを社長一人ではできないから、権限を委譲し個々の部門にヘッドを置く。
しかし、だからと言ってヘッドが自分勝手な行動をすれば、たちまち、組織は分裂し、分解する。
トップに近ければ近いほど、影響は大きく、痛手は大きくなる。背くことは許されない。
組織は合目的的な集団であり、メンバーは、位置と役割と関係によって規制されている。

組織の作り方を学ぶ。
組織図を書けば組織はできるわけではない。
組織は生き物。
組織には心も性格もある。

途中から加わった者は、その先の事は分かっても、、その前の事は分からない。
基本計画から加わった者は、構想の作り方がわからない、実施計画から加わった者は、基本計画の立て方がわからない。
準備から、加わった者は、計画が立てられない、準備が終わってから加わった者は指図されないと何もできなくなる。
この状態になると待ちになる。

トップがいつまでも、ヘッド、構想を独占していると、組織もトップが年をとるのにつれて老い衰える。
トップがいなくなると、基本計画からしか立てられなくなり、基本計画からくっわった経験のある者がいなくなると実施計画からしか立てられなくなり。最後には、指図しなければ何もできない人間だけになる。その時、指図できる人間がいない。悲惨な状態になる。
泣くしかない。親に捨てられたこのように。
でも、泣いてもだれも助けてはくれない。

組織的決定が起案、決裁、承認を一つの形、筋とするから、また、一人の人間が管理できる限界が七人、学校や軍のようなやる事が単純化、平準化されている組織でも、五十人前後とされているから組織には階層が生じる。
ただ、階層が深くなると伝達経路が長くなるの、情報の質、量、速度が劣化する。
まあ理想を言えば、三階層くらいかなと、これは、ローマカソリックを手本としてるみたいだが。
全体主義国家の例を見て実証されたが、組織が巨大になりすぎると自分の力で内部崩壊する。

ただ、組織はなるべくフラットにした方がいいというのが、一般的な見解になりつつある。
それを可能にしたのが、現在の情報通信技術の発達。

それが極限まで促進するのが生成AI だというのがもっぱらの考え。

ただ、組織はなるべくフラットにした方がいいというのが、一般的な見解になりつつある。
それを可能にしたのが、現在の情報通信技術の発達。

それが極限まで促進するのが生成AI だというのがもっぱらの考え。

どうしても、何をしていいかわからない場合は、とりあえず、どうやって報告するかを考えるんだな。
我々は、上に報告する際、口頭で済まそうなんて許されなかったから。
大体、口頭報告なんて、報告する側も、記憶だよりで怖い。
聞かれたらどう報告するかを常に考えていた。
まあ、いつ聞かれるかによるんだけど。
すぐに聞かれても困らないように、とりあえず、メモを書いて。
そして、正式に報告する時は、どうしたらいいかを考える。

チームワークというのは、チームのメンバーが、協力し、助け合い、連携して、一つの仕事を分担して成し遂げなければならない。
一人でも勝手な行動をとると収拾がつかなくなり分解してしまう。
だから、目的や方針を一つにまとめておく必要があるので。
一人でできる事なら目くじらを立てる事はない。

なぜなら、我々は、指示された事、決められた事は確実にやる事が求められた、できないとか、やっていませんなんて事は絶対に許されないし、恥だと思っていた。

とにかくできる事、わかる事から着手しないと、いつまでたっても埒が明かない。
やればわかる、やっているうちにわからる。
ただ、足元は、しっかり固めておかないといけないと。
聞かれたら、応えられるようにしておけ。
その為には事実関係だけを言う。
常に、自分が今何をやっているか答えられるようにしろ。

ええは、ええは。いいからいいからという仕事はするなと。
適当いい加減な仕事は覚えるな。
行き当たりバッタリ、思いつきの仕事はするな。
繋がらなくなるから。

簡単な打ち合わせだたって目的がある。
そして手順がある。
まず、目的を確認し、方針を定め、基準を決める。
例えば、場所だって、目的を確認して、方針を決め、候補地を挙げて、調べてという手順で。
次の打ち合わせでどこまでつめるか。
そこで目的が明らかになる。
目的が明らかになれば、それまでにやっておくも、用意することもわかる。