第一歩を踏み出す事だよ。
最初の第一歩が問題なんだ。
第一歩を考えないで、二歩三歩先を考えるから、始まらないんだ。
みんなを集めて。
話を聞き。
方針を決めようとしたら。
第一歩は、みんなを集めるで。
話を聞くは、第二歩。
方針を決めるは第三歩で。
最初に踏み出すのは、誰が、誰を、どのように、いつ、どこに集めるかを決める事なのに。
第一歩を踏み出せない人は、方針は何か、つまり、二歩先から決めようとする。
方針を決めるのは出口で入口ではない。
だから、仕事に入れない。
みんなを集めて、話を聞かないとわからない、決められない。
方針を決めてしまったら。
話を聞けなくなり。
話を聞けなければ、みんなを集める意味がなくなる。
だから、先走るなといつも注意された。
皆を集めるのが先決だろうと。
ただ、みんなを集める目的が、方針を決める事で、手段が話を聞くだから、第一歩を踏み出すためには、ニ歩、三歩先を読む必要がある。
出口から入ろうとするな。
入口を探せ。
そこが第一歩。
着手点と結論は違う。
最初が肝心と言うだろ。
手順を決めてから、段取りをする。
ファストステップで時間を予約する。
予約をするともに、オーダーをとる。
足元から決めていく。
つまり、手順に沿って、第一歩から固めて踏み出していく。
そうしないとスタートから躓くぞ。
最初は、何をしていいかわからない。
やる事もなく、掴みどころもない。
どこから着手していかもわからない。
着手するタイミングを失すると手のうちようがなくなる。
いきなり、結論を出そうとせず。
まず段取りをする。その前に、大雑把な手順を決める。
多くの場合、仕事がうまくいかないのは、段取りが悪いことが原因なのだけど。
段取りの悪さは気が付きにくい。
そうなると、個人の能力に目が向きがちになる。
個人の能力は簡単、かつ、短期間には、改善するのは難しい。
段取りなら改善の仕様がある。
人は簡単には変わらない。
だから、仕事がうまくいかない時は、段取りをみなしてみる。
いきなり結論を出そうとせず、まず、予定を立てる。
仕事の本質は、プロセスにある。
話を聞かないとわからないことは話を聞かないとわからない。
話を聞いて決めることは話を聞かないと決められない。
調べなければわからないことは、調べなければわからない。
結論を急ぐな。
予断をするな。
結論を出す前にやる事があるだろう。
やらなければならないことをしないで、予断をすると、総て、根拠のない、憶測、推測に基づく事となる。
手順を簡単にに思い浮かべる。
例えば、調べて、報告書を作成し、報告するとか。
担当を決めて、担当に、関係部門から予定や都合を聞き取らせ、日程表を作らせ、報告させる。
手順に沿って段取りをする。
その時、おおよその見積もりを立てる。
やる事がわかれば、工数、日数、が計算できる。
見積もりが立てられれば、見通しや目途が付けられる。
調べるのに、二日、報告書を作るのに一日くらいかな。
じゃあ大体、正味三日かという具合。
ただ、あんまり先読みしても展開に柔軟性がなくなるし、条件が変われば、最初から組み立てなおす事になるから、せいぜい言って三手先ぐらい、前処理、後処理を入れて五手くらいと言われた。
手順、段取りが決まったら、手配し、指示する。
手配というのは、役割、担当を決めて、分担させることを意味する。
この事は、基本中の基本だから、若手にも周知しておくこと。
全員に手順を習得させて置かないと、話のピントが合わなくなるからな。
足並みがそろわなくなる。
ボタンの掛け違いもする。
手順に仕事をする事を覚える。覚えさせる。
そうしないと足並みが揃わない。
上司と打合せる場合、いきなり、本題に入るのではなく。
まず、時間、予定を決めて、五分でも、十分でも、間を開ける。
準備をしてから本題に入る(取り掛かる)のが礼儀。
人は、一般に、簡単に頭を切り替えられない。
相手の事も考える。
朝一が肝心。
一日の予定を確認する。
時間を決めたら一仕事をする。
自分の考えを整理し、メモをしておくとか。
資料を用意するとか。
指示を確認する。
スケジュールを確認しておくとか。
要点を書くとか、一仕事しておく。
時間を決めたら終わりにしないで、一仕事する。
社長に指示を仰ぐにしても、社長と打ち合わせて時間を決めて。
経過と現状を報告し、自分の考え、案を上申した上で、社長に決裁を仰ぐ場合。
第一歩は時間を決める。
第二歩は、現在の状況、経過を報告する。
第三歩に自分の考え、案を上申する。
第四歩が、社長の決裁を仰ぐで。
いきなり、決めてくださいは、乱暴すぎるし、無礼千万。
物事には、筋と順番がある。
突き詰めてみると、たわいない、つまらない、くだらない、初歩的ところに引っ搔ているんだよ。
スイッチの入れ方がわからない、スイッチの場所がわからないみたいな。
何気なく、無意識にやっているような事を、急に意識させられたり、手順が違うと言われると、どうしていいかわからなくなったり。
例えば、右足から踏み出すか、左足から踏み出すか、みたいな。
挨拶の仕方など、できる人にとっては何でもない事。できない理由がわからない。
しかし、できない人はできないし、どうしたらいいかわからない。
簡単な事だから、人に聞くのも恥ずかしいし。
年を取るとなおできない。
その時できない事、わからない事は、話しても意味ないから。
最初に話すべきことは、その時できる事に限る。
出だしは、その時できる事。
その一つひとつは、つまらんことに思える。甘く見がち。
その時できる事、わかる事だから、たわいのない事だけど、確実にやらないと次の手が打てなくなる。
一歩踏み出さないと、二歩目が踏み出せない。
最初に一歩は、簡単に考えがち。
わかっているつもり、できるつもりで、受けて。
詰め切っていないと、いざ実行しようとすると、どうしていいかわからなくなる。
簡単なことだから、いまさら聞けない。
それで第一歩が踏み出せないでいるうちに時間ばかり経ってしまう。
その結果、総てが、固まってしまう。
何も動かない、上手くいかない。
その原因をたどっても、たわいない事、つまらまい事だと気が付きにくい、認めにくい、言い出しにくい。
それで原因もうやむやになる。
第一歩は、簡単で分かり切ったことに思える事でも、確認し記録を取って確実に踏み出すことだ。
何事も最初が肝心。丁寧に始める。
それが転ばぬ先の杖となる。