今の状況は、どちらかと言えば第二次世界大戦より第一次世界大戦の時の状況に近いですね。
プーチン大統領をヒトラーに例えますが、むしろ、ツァーリの方に近いような。
第一次世界大戦に先立って、1905年、アジアの小国である日本が、日ロ戦争に勝利し、先進国の仲間入りをした。
十年後の1914年、第一次世界大戦勃発。
結果は、1917年、ロシア革命を誘発しホーエンツォレルン家、ハプスプルク家、オスマン家、ロマノフ家が、滅亡。大戦中、1918年にスペイン風邪が猛威を奮い、戦況にも影響を与えた。
終戦後、1921年、ドイツでハイパーインフレが起こる。
日本は大戦中は、好景気。
終戦後は、一転して大不況。
1923年、関東大震災。
1929年、大恐慌。
1938年、ドイツによるチェコのズデーテン地方割譲。
1939年、第二次世界大戦へと続く。
日本も、コロナ後、一時好況になったとしても、景気の過熱を抑える術がありませんからね。
戦争は、古来、壮大な無駄使いですからね。特に近代戦は、金がかかる。
戦闘機、一機どれくらいするか。
例え、戦争に勝てたとしても、ロシア財政は危機的になるでしょうね。
長引けば長引くほど。
日本人は、みんな仲良くしようよ。
暴力は、いけないよと言った、所謂、感情論ばかりで、軍事的視点で語る人はあまりいませんよね。
大体開戦直後から、勝負はついていたようなことを言って。
ウクライナもコサックの末裔ですからな。
簡単に、屈服するとは思えないし。
ロシア革命の時もマフノがいましたからね。
ウクライナがどこまで頑張るかそれがしだいですね。
今回は、正規軍同士の戦闘になるでしょうから。
古典的な戦いになるのでしょうけれど。
先ず、初戦は、戦争仕掛けたほうが有利。
太平洋戦争、真珠湾をみてもわかりますよね。
華々しい戦果をあげます。
ただ、初戦で決定的な戦果を挙げらないと、不利になる。
ウクライナは、どこで、防衛線をひくか、ロシアの進撃を止めるか。
いつ反撃を開始するかですね。
長期戦に持ち込めれば、ウクライナにも勝機がありますよよね。
ただ、将棋とおんなじで王が詰められたらお終いですけど。
それは、大統領を拉致したり、殺せばいいというわけではないですから。
その辺を評論家何もわかってはいない。
トップを潰したら交渉相手がいなくなりますから。
当事者能力がなくなり。収拾の手段がなくなる。
だから、湾岸戦争の時もアメリカは、フセインを殺さんなかった。
首都を制圧した上で、決定的な勝利がないと。
ロシアは、短期に首都を制圧し、その間、東部と国会の主要都市を抑えた上で、ベラルーシあたりで和平交渉して、ロシアに有利な条件を飲ませようと。
パラリンピックが始まる前までに決着をつけたかったんでしょうけど。
キエフでの戦闘は、工作員と先遣部隊ですから、最終的には、地上部隊による制圧がなければ終戦には至らない。
戦況を自国に有利に言うのは、プロパガンダの常套手段で、あまりあてにならない。
仮に、ロシヤが戦争で勝ったとしても、イラクや、アフガンの世になる危険性があり。
ロシアが、長期に渡って常駐するのは、財政的に難しく。
ウクライナが、群雄割拠、無政府所歌に陥る危険性が多い。
ロシアは、財政的に、ウクライナを占領下に置き続けるのは難しいのでは。
戦争が長引けば、補給が続くかどうかですよね。
ロシアは、産油国だから、石油の補給は問題ないのでしょうが、後は、武器弾薬。食料ですよね。
日本人は、この辺の計算ができない。
ウクライナの方は、自国が戦場ですから。
それに、武器弾薬は、アメリカや、NATO からの支援が期待できる。ただ、逆に、石油ですね。
問題は資金ですね。
もともと、ロシアが、旧ソビエト時代の軍備を維持するのには無理があったはずで。
いずれにしても、ここ一、二週間が山ですね。
最後は、古典的兵器が物を言いますからね。
パルチザンは、ウクライナが本家本元みたいなものですから。
停戦交渉は、取り敢えず、はじめないと名分が立たないという事で期待はできませんよね。
戦争は、プーチン大統領だけでできるのでもウクライナの大統領が直接指揮してるのでもなく。
実際に戦っているのは軍人です。
軍の支持がなくなれば戦争は維持できません決着がつかないうちに白旗上げたら、自分の身が危なくなる。
ロシア軍は、名分が立たず。
しかも、ロシア軍の中にはウクライナに親族を持つ者も多くいると聞きます。
そうなると持久戦に持ち込まれるとロシアは不利となります。
祖国防衛の為に。大勢の国民が帰国している。
この精神は今の日本人には、わかりませんよね。それが、本来の国民感情です。
かつて、社会主義革命は、圧政者に抵抗運動に根ざしていました。
革命軍は、解放者だった。
その発想からプーチンは抜けきれないのでしょうね。
日本のメディアは、今回の侵攻は、第二次世界大戦後はじめての開戦のように書き立てますが。
それでは、湾岸戦争や、アフガンは、なんでしょうね。
プロパガンダに踊らされているだけですよ。
要は、ウクライナだという事ですよ。
ロシアにすれば、のど元に、匕首を突き付けられたようなものですね。
軍事上、クルミアは、ロシアの生命線ですから、ここを失う事は、ロシアにとって死命を制せられる事です。北海道や、沖縄が、独立して、中国やロシアに組み込まれるようなもの。
その辺は、NATOも露骨ですよ。
プーチンは、合理的な人間だからこそ、戦争に踏み切ったんでしょうね。
ただ、短期で決着をつける事が、大前提ですけれど。
策士、策に溺れるといことですね。軍部の突き上げがきついんじゃないですか。
追い詰められれば窮鼠猫を咬むですから。
それだけ、追いつめられているという事でもあるんですけどね。
核と言っても、戦術核なのでしょうけど、核のカードは切り札ですから。
きったらあとがなくなります。自爆覚悟ですね。
だから、簡単には切れない。
切るぞ切るぞと見せかけるだけで。
ただ、核戦略の鉄則ですけど。
実際に使用する覚悟がなければ、抑止力にはならない。
皮肉な事ですが、ロシア革命で旧帝国に止めを刺した社会主義革命が、結局、立場を替えて。
自分たちが打倒される側に回ってしまった。
そこが、プーチンは、納得いかなかったんでしょうね。
どっちに転んでも、民主の敵。
かつての解放者が。
この辺の心理は、学園闘争や組合運動の主役達、菅直人とか、共有してるんじゃないですか。
まだ先はわかりませんがね。
仮に、ロシアが苦境に立たとしたら。
第一次世界大戦の帰結、決着が、ここでつくという事ですかね。
ただ、その先に何が待っているのか。
僕は、次の時代に希望が持てるようにしたい。
そう志を立ててから五十年。
いよいよ、自分が試される時かなと。