自分を必要としている人がいる。
そう思えることが。
誰からも必要とされてないなんてね、思い込んだら、自分の居場所がなくなる。
個人主義は、そういう前提で成り立っている。
それを、日本人は理解していない。
世のため人のためは、自分のためでもある。

自分のことしか考えられなくなったら、結局、自分を見失うだけさ。
自分を見失い、自分を失うだけさ。

自分は、一人で生きているわけではないさ。
自分一人では、生きられない事を神様は思い知るような仕組みにこの世界を作っている。
だから、この世の事は、自分の為だけにあるなんて言う奴は、早晩頭がおかしくなり。
自滅する運命にある。

会社は、皆を必要としているから皆は、ここにいるんだからね。
必要でない社員なんていないんだよ。
だからと言って、辞めたら困るだろうと考えるのは、お門違いだよ。
自分が、いなくなったら会社が、成り立たなくなるなんて状態にしてるのは無責任さ。
だから、自分がいなければ困るだろうと言うのと、自分が必要とされていると言う事は別だからね。
この点を錯覚したら、いられなくなってしまう。

皆は必要とされているんだよ。
親は、子を。子は親を必要しているし、必要としている。
人間関係は、お互いを必要とし、お互いが、必要としているから成り立っているんだ。

確かに、生活をしていく為に会社を必要としているけど。
会社も社員を必要としている。

定年退職して何が辛いかというと。
会社が自分を必要としなくなったのかと思い知らされる事さ。

お金の事とは別の意味でね。
お金も身に沁みるけど。
それ以上に、お前は必要でないと突き付けられる事ね。

会社が自分を必要としていると思えるから、社員は会社に一生懸命尽くすのじゃない。
その辺を理解しないで、特権だとか、処遇、待遇なって執着すると、必要とされなくなるからね。
それよりも、実際のところ、実際のところでお互いをね、必要とする関係をね、築く事さ。

だから、会社の為に働くのは、自分の為に働くので。
会社の為に働くのは、自分の為に働いているんだと思える関係をさ。
築く事だよね。

人信じられないのは、自分が傷つくのが怖いからだ。
人を信じる事で、裏切られ時に自分が傷つことが怖いから。
だったら、最初か、人信じるのを止めようと。
でも、人を信じないと社会生活が送れないから表面上は信じるけど、内心は信じていない。
何を信じていないかというと自分を信じていない。
だから、自分の内面に壮絶なストレスがかかる。
最後は人格を破綻させる。

たとえ自分が傷つく事があったとしても、相手を受け入れ、自分を信じる事さ。
お互いを必要としていると言う事に気がつかないとね。

国家は国民を必要としてる。
国民も国家を必要としてる。
この関係が崩れたら、信じられなくなったら、国家の独立は保てない。