社長は、皆の助けを必要としているんだ。
なぜなら、社長が悩んだり、困っているのは、皆が、悩んだり困ったりしていることなんだ。
だから、皆の協力がないと問題は解決できない。
根上、お前ならわかるだろ。
相手が頑なに助けを拒めば助けようがないことを。
人は一人では生きられない。
他の人の助けを必要としているんだ。
結局、問題を解決できないようにしているのは、自分の頑なさだよ。
社長が努力しているのは、皆、認めるだろ。
だったら、皆も努力しようよ。
自分が変わらなければ何も変わらないよ。

誰の助けもいらない、自分一人の力で生きていくと言い張っている限り、仲間なんてできやしない。
会社の問題に、関わりのない社員なんて、一人もいない。
だから、社員全員がかかわらない限り、何一つ解決できない。

自分を駄目にしているのは、自分の弱さ、欠点、過ちを受け止めようとしない、自分の頑なさだ。
もっと、素直になろうよ。自分を大切にしようよ。

学校もない時代、未開社会で最初に学ぶのは、助け合って生きる術。
それこそが、教育の原点なのだ。

できないことが悪いんじゃあない。
できない自分を認めないのが悪いんだ。
完璧な人間なんていないよ。
皆、長所欠点がある。
だから、皆は、仲間を必要としているんだ。
相手を変えようとばかりしていないか。
まず自分から変えようよ。

相手もできていないかもしれないが、自分もできていないんだよ。

ボンベ転がしだって配送員にはかなわない。運転だって、だからいつだって、俺は配送員を尊敬している。
尊敬しているから配送員に厳しくできる。
厳しくできなければ、自分に負けるから。

お互い様なんだ。

若者は年寄りに学び、年寄りは、若者に学ぶ。
子は親の学び、親は子に学ぶ。
弟子は師に学び、師は弟子に学ぶ。
教え、教わる。それが本当の教育。
会社は、学校とは違い。双方向だ。

なぜ、わかるか。
それは俺もダメ人間だったからさ。
何をやっても駄目、頑なに他人を拒んだ時がある。
でも、駄目な自分をよるし、自分のできる事から始める事を覚えたら、自然に、自信がついてきた。

親鳥は、餌のとり方を教え、空を飛ぶ事を教え、自分を守る事を教える。

人は助け合わないと生きていけないんだよ。

空を飛ぶ事を学ばないと鳥は生きていけないように、助け合うこと学ばないと生きていけないんだよ。