癖
人は、失敗するとわかていても経験した事、選ぶ癖がある。
だから、何度も同じ間違いを繰り返す。
何度言いても、同じ失敗をする。
変な癖がついているのである。
変な癖を若い時につけてしまうと一生苦しむことになる。
だから素直になれと叱られた。
変な癖がついたら、基本からやり直すしかない。
最初の三か月は、素直に、先輩の指導に従えと躾けられた。
でも、我々の、後輩あたりから、最初から、聞かない、逆らう、素直でなくなった。
そうすると、いつまでたっても基本が身につかない。
六十を過ぎっても、基本ができていない人が多くいる。
問題だらけの企画書はいい企画書であって。
完成度の高い企画書は、人を寄せ付けない。
最初は、何もわかっていない、何も、できていないのであって。
その段階で、担当者の話を聞く必要がある。
なぜなら、担当者は、仕事に着手すると人の意見を聞かなくなるからである。
責任者は、仕事を担当者に任せたら、後方の体制や環境、関係者との連絡を整える。
担当者の、技能、知識、経験、癖、性格、要望を聞いて、足らないところを補い、他の担当者との連携をつけるのが役割だからである。
学生時代、正月の年頭で十の目標を立てるのだが。
暮れになると全てが挫折するのが常で、毎年情けない思いに襲われる。
ある年、気が付いたの。
一年で十、目標を立てて、一遍にやろうとするから挫折する。
月に一つに絞ろうって。そうしたら、なんてことはない、一年で十二の目標を達成できた。
一年かかる仕事は、十二に分割して、一つ一つ、一歩一歩、確実に前進すればいい。
十二月に考えることは十二月に考えればいい、今考えても仕方ないよ。
逆に、今考えることは、今考えよう。
今できることから始めればいいの。
仕事にせよ、学問だって、スポーツも、妙な癖がつくと祟られる。
なんだって最初が肝心なんだ。
なのに、何もわからないのに我を張って、変な癖を持つ。
一度、変な癖がつくと今度は、なかなか、抜けなくなる。
分かちゃいるのにやめられない。
素直になればいいのに。
逆に、いい習慣が身についていると些細なことで迷ったり、困ったりしなくて済む。
基本は、自分のものにしておけば、簡単な事。
身に着けた人から見ると何でもない事。
だから、できないと、なぜとなる。
常識や、基本は、早く身につけたにこしたことはない。
だから、若いうちに、基本を身に着けることだ。
年を取ってから、基本を身に着けるのは難しい。
年々、難しくなる。つらくなる。
だから、昔の親は、社会に出て困らないようにと躾けをした。
今は、親自体が常識もなく、基本ができていない。