仕事の基本を覚えないと、仕事ができない。
仕事ができないから、仕事をしない。
悪い事に仕事ができない者は、仕事ができないことを隠そうとする。
一人ひとりがやるべきことを怠ると、仕事が始まらなかったり、穴が開く。
また、仕事全体に支障が生じ、全体の仕事が停滞する。
最悪の場合、仕事が中断し、破綻する危険性も生じる。
だから、仕事の基本は、若い頃に身につけておく必要がある。
一度身につけると、基本は、常識となり、無意識でもできるようになる。
そうなるとできてあたりまな事となり、なぜ、できないのかが、わからないようになる。
逆に、基本ができていない者は、年をとればとるほど、他の人に聞きにくくなり。
簡単で当たり前な事はわかっているから、歳をとればとるほど恥かしくて聞けなくなる。
小学生でもわかる野球のルールみたいなものだから。
馬鹿にされたくないと言う感情が強くなる。
しかし、簡単な野球のルールがわからなければ、子供とだって一緒に野球をする事はできない。
だから、三十代で基本を身につけていないと組織的な仕事をする事が難しくなり。
四十を超えたり、指導的立場に立つと致命的欠陥と見なされ、絶望的状況に陥る。
その場合は、恥を忍んでしかるべき人に指導を受け、矯正するしかなくなるが。
精神的にかなりつらい状況に追い込まれる事を覚悟しなければならなくなる。
基本は、素直に学べば、誰でも短期間に習得できる。
最低限の野球のルールのようなもので、
その気になれば小学生でも身につける事が出来る。
なぜなら、集団生活、社会生活を営む上の基本だから、誰でも、取得できるほど単純で簡単な事だけど、組織や、社会グループによって多少の違い、癖がある。
単純、簡単な事だからこそ、身につけていないと深刻な問題を引き起こす。
歳を取っていて、責任ある立場の人間が身につけていないと、その影響は、広範囲に及ぶ事になる。
だから、なるべく若いうちに、基本の基本、スタンダードな形を身につけておくよう心がっけないと一生恥をかき続ける事になる。
昔の親は、基本を身につけていなければ、世間に出てから、肩身の狭い思いをすると言って、厳しく躾けた。
当たり前な事を当たり前にできるようになるために。
儀式や仕来り、伝統は封建的だと主張する人がいるが、これは錯覚である。
儀式や仕来り、伝統が封建的なのではなく。
封建的に儀式や仕来り、伝統をするから、封建的になるのである。
民主的に儀式や仕来り、伝統をすれば、民主的になる。
儀式や仕来り、伝統が封建的なのではなく、考え方が、封建的なのである。
思想は、儀式や仕来り、伝統によって社会に喧伝され、浸透していく。
考えなしに儀式や仕来り、伝統を引き継ぐのが問題なのである。
物事を決断する時はなるべく、シンプルに考えるよう心掛ける。
自分が正しいと思う事をすのに口にする。
周囲の目を気にすると迷いが生じる。
自分が正しいと言う事に従わないと悔いが残り、責任が負えなくなる。
特に、詰めの段階では、自分お考えをハッキリ言うようにする。
そうすれば、間違いは間違い、駄目な事は駄目と指摘されるから、その時納得義けば改めればいい。
納得がいかなければ話し合う。
ただし、決定が下されれば、決定に従う。
従えなければ去るしかない。
組織に統制と規律、秩序は必要だ。
組織を動かしているのは権力と権威である。
だから、権力、権威を悪だと一概に決めつけるのは間違いである。
権力や権威は使いようによっては凶器と化す。
包丁も使い方によっては凶器となるように。
権力も、権威も、包丁も、使い手も考え方が重要なのである。
権力や、権威、包丁が悪いのではない。
悪用するぬん減が悪い。
だからこそ。権力や権威のは安全装置をつける必要があるのである。
権力や権威が悪いのではない。
危険なのは、権力化が潜在化する事である。
故に、無自覚な権力者は危険であり。
なぜなら、組織を抑制できなくなるから。
権力を行使しない権力者は危うい。
なぜなら、組織を統制できなくなるから。
我々の世代は、反権威、反体制、反権力、反戦と戦ってきた。
確かに、ベトナム戦争の理不尽、不条理に憤り。
公害や汚職と言った不正を糺すと言う動機があったけど。
自分達が権力を握る、体制側にったっているのに、反体制、反権力、反権威を標榜するのは、愚劣、卑劣である。
それこそが、権力や権威を凶器に変えてしまう。
欲は必要である。しかし、欲が全てではない。
欲だけでは自制できなくなるからである。
欲によって人は生かされる。
欲がなければ人は生きられない。欲は、人を生かす。
しかし、欲を抑制できなければ、人は自制(自己制御)できなくなる。
人は、欲によって生かされるが、同時に欲を制御できなければ自滅する。
何によって、欲を自制するか。
自制心は、自分のうちになければ、自律できない。
故に、自制心は内面の規範に基づく。
しかし、欲は、自己の内と外の関係によって生じる。
故に、自己を超越した、普遍的存在に根拠を置かないと安定しない。
欲は、自分の内にあって、外界に働きかけようとする動機、或いは、力。
故に、欲は、自分の内と外の関係によって形成される。
欲には、自分の肉体の欲求から発生する欲と意識の欲求から発生する欲の二種類ある。
肉体から発生する欲は、食欲や性欲といった物欲、意識から発生する欲は、名誉欲や自己顕示欲等の精神欲。
人は、自分の力で欲を制御できなければ、我を忘れて、強欲、貪欲となる。
つまり、欲が暴走し、自分を抑えられなくなるのである。
無自覚な権力者はブレーキの効かないダンプカー、暴走列車。