何か指示を受けたら最初に着手するのは組織設計、チーム作りだからね。
慌てない、あわてない。
どういうチームを作るかだけど。
最初から、いきなり、完成形を設計できるとは限らないし。
チームも一つとは限らない。
例えば、企画チームと準備チーム、実施チーム、後片づけのチームは、別だったり。
管理チームと実行部隊は別の場合が多い。
管理チームもフロント指すのか、監督コーチと言ったスタッフを指すかでも違う。
当然、チームごとに目的も仕事も違う。
また、野球をするのか、サッカーをするのかでは、チームの形が違う。
だからと言っていきなりすべてのチームを構成すると言ってもね。
困ったね。
だから、最初は極少数でスタートをする。
組織は、段階に応じて成長すると考えるんだな。
卵から、オタマジャクシになって、カエルになるみたいにね。
始まりは、コアになるチームをセッテイングする。
コアというのは何か。準備委員会みたいなものね。
基本的には、ヘッドと担当と事務方。
事務方は、仕事の段取りとかね、会議の準備みたいな裏方。裏方だけど、すごく大切。甘くみない。
次に担当。ここは、副とか、監督、スタッフ、参謀、宰相とかね。
ヘッドを補佐する補佐役、ある意味でヘッドの考えている事をよく理解している人をね。
トップに指名させる。ここが肝心。
ここまで来たら、さあ、組織設計に入る。
基本的にチームの形は、ヘッド一人にサブ(必要に応じて、一人から数人)。そして、担当と事務ね。
最初は、大人数にしないで、ヘッド一名、サブと、担当、事務方、各々一人くらいが適当かな。
何をやるか、例えば、新春の会とか、展示会といった、目的が明確だとね、簡単に作業の洗い出しをして役割を洗い出すのね。
コアになるメンバーが決まったら、顔合わせをして正式にスタートする。
一人では始まらないし。二人では拡がらない。
四人なるとまとまりが悪くなるし、基本は奇数だからね。
そうすると三人程度が妥当かな。
皆、仕事の事甘く考えているけどね。
実務というのは、数万にも上る部品を何か月、場合によっては何年もかけて組み立てる。
精密機械を組み立てるような事なんだよ。
ただ、相手は人間だからね。自分の意志で動いてくれる。
でもそれだから、神経を使うのだけどね。
組織の動かし方を覚えたらね、すごく面白いけどね。
やりがいがあるよ。
だから、人として一度はやってみたいのは、組織のリーダーだそうだ。
コアとなるメンバーは極力、最後まで変えない。
コアとなるメンバーで、全体を統制し、統一を保つ。
イベントで仕事の形、枠組みを作る。
イベントと言うのは、開始、中継、実施、終了。
それから、定例会議等を指し。
予め、設定しておく。
イベントは、仕事の枠組み、骨格、リズムを形成する。
仕事の全体像は、目に見えないから、イベントで見える化する。
注意しなければならないのは、実施イベントと終了イベントは違うという事。
実施したら必ず後処理が生じる。
実施イベントと、終了イベント同じにすると、仕事の底が抜けてしまう。
底なしの仕事になる。
よく言われたのが、仕事は、ウィンナーソーセージみたいなもので、両端を締めておかないと、収まらなくなると。
バケツの底が抜けた仕事はしない。
竜頭蛇尾とか。終わりよければすべてよしとか。
逆に、仕事は鰻のようなものです首根っこを抑えないとスルスルと逃げていく。
次回までにやっておくこと、どこまでやるかを決めておかないと、仕事は逃げ水のように逃げていく。
後追い仕事になる。仕事に追っかけられるようになる。尻が頭に変わるよと。
野球は、守備位置や打順、あるいは、監督、コーチと言った、役割が、ある程度、最初から明確に設定されているけど。
通常の仕事は、役割が、明確にされているわけではない。
また、九回を一試合の単位とし、九回で決着がつかない場合は、サドンデスで延長されるという決まりがある。
つまり、枠組み、段取りが決められている。これも、通常の仕事では、決められていない。
だから、仕事では、先ず、役割を明確にする日地用がある。役割を明確にするに為には、ざっくりと作業を洗い出しておく必要がある。]
しかし、これは、役割を決めるための事で、大雑把のものでいい。
また、枠組みを決めるために、ステージ、例えば、準備、実施、後片づけ。
序盤、中盤、終盤。これは、三ステージ。
あるいは、plan,do,see,check、この場合は、四ステップといた枠組みを、都度つど、イベント設定する事で区切っておく。
イベントを設定すると、仕事の日程の大枠が見えてくる。
大枠が見えてきたら、イベント間の作業を洗い出し、組み込んでいく。
作業は、担当に読ませるのが原則。
そうしないと、担当者が自分の仕事を組み立てられなくなるから。
事務方が段取りや大枠を作って、内容は担当が受け持つ。
皿や段取りを事務が用意して、料理は、担当が作るってとこかな。
事務には一定の形があってベテランの事務官は、仕事の目的がわかれば段取りが組める。
基本的に事務が先行して仕事の形を作っているから、大体、事務方を先に決めるのが、定石だな。
事務は裏方の典型だけど、仕事の成否を握る要。
優秀な事務方がいたら何でもできるようになる。
計画には、概念計画、基本計画、実施計画(詳細、個別計画)、後処理・管理計画がある。
厄介なのは、概念計画で目に見えなくて、形も、期日も定めにくい。
この部分をいかに見える化できるかが鍵。
概念設計は、仕事の基礎となる部分。
だから、あまり甘く見ない事だ。
仕事の、全体構想、志、考えが基礎になる。
事業は、トップに対する共鳴共感から始まる。
事業を成就するためには、自分ひとりだけ納得するだけではだめ。
トップは、自分の構想や考え、思想を浸透させ。
メンバーは、トップに共感共鳴しなければ大事業は成就しない。
だから、最初は教育であり、徹底した話し合い。
トップの構想、思想、主旨・目的が根源にある。
どれだけ、それを、核となる者達が、自分のものとしているか。
全体に浸透しているかが成否を分かつ。
中心は一つでなければ、組織は割れる。
組織が割れた瞬間、仕事は破綻する。
施主の意見を聞かないで、無視して家を建ててはならない。
施工や、設計士は、施主は、素人で何もわからないと言って独断で家を建ててはならない。
施主の話しを聞かないで、親方の意見を聞いて家を建てたら、大問題になるし、誰も責任が持てない。
家を建ててから施主の意見を聞いても手遅れ。
一体、仕事で施主に当たる人は誰だと思ってるの。
家は、施主の希望に沿って建てる。
仕事は、リーダーの方針に従う。
面従腹背が一番許されない。
信頼、団結が一番求められるから。
目指す所は一つ。だから、人で統一する。
その代わり、リーダーは、裏切りは許されない。
どっちを向いて仕事しているのかって言われたよ。
勘違いしていた人が多かったからね。
仕事は、リーダーの構想に従ってチームを作るところから始める。