明日は、キックオフである。
キックオフは、始まりである。
キックオフの目的は、皆の心を一つにすることでsる。
主催者の独りよがりであってはならない。
いかに全社員の心を一つにできるか、それが鍵である。

親父に、よく言われたよ。
どの店も、どの会社も、開店開業を華やかにする。
でも肝心なのは、終わりなんだよ。
始めるのは簡単だけど、終わりは難しい。
目標を達し、事を成就した時こそ本当に喜べると…。
困難な時はこれから。
だからこそ、一致団結し、心を一つにして挑戦する。
そのために、キックオフをする。
キックオフは、終わりではない。
始まりである。
キックオフで終わらせてはならない。
前方を目指し、ゴール目指して、一斉にダッシュする。
それがキックオフだ。

勘違いするなよ。
そりゃあ若い奴は未熟だよ。ベテランに任せたほうが安心してみていられる。
でも、未熟だから、経験不足だからといって若者を信頼して責任をもたせて任せなかったら、いつまで経っても一人前には育たない。

だけど、ベテランは、ベテランで、ずっと皆逆らい続けてきた。
わかっています。わかっていますというだけで、ただの一度も聞きはしなかった。
簡単な事だよ、指示された事を、速やかに確認し、段取りをつける。
わかりました、わかりました言うだけで、一向に、行動に移さない。
それじゃあ、わかった事にはならないんだよ。
だから、いつまでたっても仕事が始まらない。

困っているんだろ。
困っているなら素直に困っていると言えよ。
最初からできる奴なんていないよ。
仕事は、一人ではできないの。
自分の弱みを見せるから、助けてくれる。
相手も、助けられる。
頑なに、わかっています、できますと言って自分の未熟さを受け入れないから、いつまでたっても問題は可決できないし、何も始まらない。

簡単な事だよ。
だけどその簡単なことしないで、言い訳ばかりを考えている。
だから、改まらない。

勘違いするなよ、皆、未熟なんだよ。
未熟だから、成長の余地がある。
完成したら終わりさ。
成長の芽がなくなる。
未熟だから若さが保てる。若いから未熟なのである。
悪いのは、未熟な自分を受け入れようとしなことである。
未熟な自分を認めず頑なになった時から人は老いる。

未熟だからこそ学ぶ。
未熟であることを認めたら、先達に頭を下げて学べ。
教わってやるんだという気持ちでは、学べない。
教わる者、教える者、互いに経緯を持つから学べるのだ。

人生の中で若い時は短い。
一番気力体力が充実している時を無為に過ごさせるのは罪だ。
命短し、恋せよ、乙女である。

点と線を結ぶような仕事をしてはならないと、いつも窘められてきた。
リーダーは、全体を常に動かすことを考えなければならない。
一人も遊ばせるな。
仕事には、プロセスがある。
仕事は点で考えてはならない。
一人一時では仕事にはならない。
プロ野球選手は、普通の選手とは、違う。
スペシャリストは、スペシャリストとしての仕事が求められる。

全体の意識や知識、認識を一致するために勉強するので、自分がわかっているかいないかなんて関係ない。
勉強会を開くこと自体が勉強なのである。
なぜなら、勉強会には目的があり、役割があり、場所や時間があり、手段や構成があり、出席者、関係者がいて、その一つ一つを段取り決めていかなければならないからである。
そして、そのプロセスにこそ真髄がる。
億劫がって手間暇かけずにやる者は、結局、仕事もいい加減になる。
一夜漬け、やっつけ仕事、一人仕事になってしまう。
点の仕事しかできない。

若い者は未熟だ。
それを承知で任せるのだ。
若者は、自分が未熟だという事を自覚しろ。
だから、最初から、完成度を求めてなんていない。
求めているのは若さだ。
完成度なんて求めていやしない。
チャレンジだ。ただ学べ。
上手下手を言うのではない。
何を学び何を掴み取ったかが問題なんだ。