言いなりになってはいけないなんて、マスコミや学校では教えているけど。
仕事や組織は指示、命令で動いている。
仕事や組織では、忠実に指示、命令に従わなければ、正常に、働かなくなる。
仕事は、一つの目標を達成するために、トップの指示に一致団結して行動することが求められる。
その証拠に、反体制を標榜する、組合だって革命組織でも、指示。命令は、絶対で、彼等の言う言いなりになるなというのは、敵対勢力のいう事は聞くな、自分たちに従え、言いなりになれと言っているだけで。
指示・命令は悪い、強制は悪いなんていない。
仕事上において、社員がトップの言いなりになるのは、公序良俗、道徳、法、思想信条に反すること以外は、当然なの。
そうしなければ、組織は立ち行かなくなる。
仕事以外の事でいいなりになれというのではない。ただ、仕事上のことで言いなりにならなかったら、仕事も組織も成り立たない。
人の言いなりになるというのは悪い事だと刷り込まれているが。無条件で言いなりになるなと言うことで、言いなりになること自体悪いわけではない。
むしろ、正しいことだ。
今、社長は、何に時間と労力を割かれていると思う。
皆が指示通りに行動するよう、監督、調節することに一番時間と労力を割いている。分かっている。
自分は、言われた通りやっているつもりかもしれないが、百人がちょっとずつ違った行動をしたら、積もり積もって大変な混乱を引き起こす。大惨事になる。
右に曲がったと言っても、交差点を一つ間違ったら、違いコースになる。
集合場所で駅の西口と南口の改札は違う。
会場の入口と出口は違う場所。
十分遅刻したら、大幅に計画を変更しなければならなくなる。
集合場所までは各自が自分で来なければならない。道順を社長が教えてくれなかったというのは言い訳にならない。
朝、社長が電話してくれなかったから寝坊したというのは、遅刻した理由にはならない。
特にまとめ役が勝手に指示を曲げたら、被害は甚大になる。
現在の組織や仕事は、文書、帳票によって動かされている。
パスポートの申請手続きだって、引越に必要な手続きだって、抜け、もれなく、重複なく、総て読み出さなければならない。
必要とするすべての書類と手続き、作業が洗い出せなければ、仕事は破綻する。
問題は、経験が浅かったり、断片的な経験しかしてない者は、自分一人では不可能だという事。
システム開発や業務改善は、使用されている総ての伝票、帳票を収集することから始める。
仕事の流れがわからなくなったら、伝票、帳票を順番に並べる。伝票と帳票の流れを把握すると、仕事の全体像のアウトラインが見えてくる。
現在の組織、仕事は、伝票、帳票によって制御されている。
仕事の全体を把握しないで断片だけ見ていたら、組織や仕事を制御できない。
ただ、今日、システム化された事でブラックボックス化されている箇所がかなりの部分を占めるようになってきた。
ただ、基本は変わりない。
書類文章には、伝票、帳票がある。
伝票には、人、物、金の流れを表す物がる。
帳票には、第一には、通知。通帳。報告。第二に、意志決定。第三に取引記録がある。
伝票、帳票には、必ず目的がある。無目的な伝票、帳票はない。
注意しなければならないのは、伝票、帳票の流れを変えると仕事の流れも変わってしまうことである。
作った書類をどのような用途・目的で活用するか。それが大切、肝心要なので。
帳票の目的や役割は、見たり聞いただけではわからない。
書かないと覚えない。
やらないとわからない。
作らないと身につかない。
つまり、実際に手や体を動かさないと身につかない。
それは、一つひとつの項目に意味があり、仕事が隠されているからで、文書、書類類は、作業リストという性格を併せ持っているからで。
だから、伝票や帳票を作成する意義があるのである。
要は、書類を書き写す事で、追体験をする、させる事になる。
例えば目的という項目、場所という項目。
目的をどうやって決めたらいいか。
仕事上の目的は、作業上の目的で、わからなければ、次に何をするかを見ればいい。
例えば、次が、販売店総会ならば、一つ前の理事会は、販売店総会の準備という目的が必ず含まれている。
含まれてないと、仕事が繋がらなくなる。
後先を考えると目的は見えてくる。
場所という項目から、場所どうやって決めるのか。誰を担当とし。誰を責任者とするのか。
どの様な段取り、手続きが必要なのか。
狡(ずる)すること、楽すること、ごまかすこと、逃げる事を覚えさせるな。
若い頃に、狡する事、楽する事、誤魔化す事、逃げる事を覚えると、一生、まともな仕事ができなくなるよ。