相撲取りの師匠に対する一番の恩返しは、土俵の上に転がす事と教えられた。
我々にできるのは、皆と戦てやることで、それでなければ、自分を超えていく人材は育てられない。
だから、そのために、日々切磋琢磨している。真剣勝負さ、簡単には負けない。
乗り越えていけばいいよ。
それが、俺にとっての一番の喜び。
自分のやりたい事をしたければ権限をとれ、その代わり、責任をとる覚悟がなければ。
自分の夢を兼ねえたかったら、仲間を守りたいと思えば権力をとれ。戦っているうちに真、仲間、同志が見えてくるよ。
ただ、汚い手、姑息な手は使うな。自分の品性を悪くするだけだ。
正々堂々、とりにいけばいい。競い合えばいい。
権力も自由も与えられるものではない。取りに行くものだ。
今、悔しい思いをするのは、屈服し、隷属する為ではない。
今に見ていろと見返すためだ。
誰も認めてくれないさ。
認めないなら、認めさせるだけ。
いいうちに生まれたところで実力がなければ惨めさ。
後がなければ進むしかない。どん底なら這い上がるだけ。
諦めたら終わり、ただそれだけさ。
どこへ行こう変わらない。
なぜなら、他の人になれないから。
ここで、戦えなければ、どこへいったて戦えやしない。
やると決めたら、どこまでもやるさ。
この世界には、自由人と奴隷しかいない。
それを決めるのは、自分の誇りだ。
ジャニーズの話なんて、悍(おぞ)ましく、おどろおどろしい。
ジャニーズの問題は、象徴的、典型的で、当の当事者は死んでしまって。
ジャニー喜多川は、やりたい放題、皆から惜しまれて死んで。
災難なのは残された連中。
本来なら被害者だと言うのに、責められて。
どんなに騒いだところで後の祭り。
赦しがたい事だよ。
だから、俺達は、若者のために戦うしかない。
若い連中はさ。後、二十年も、三十年も。
ただ、黙々、決まった仕事をやっていくつもりなの。
ただ、その日がよければいいと。
それに、今のような日々が続けられると思うているの。
怒っていいんだよ。
現実を直視しろよ、何事も平穏無事、同じような日々が、これから千年も、二千年も続くと信じているの。
信じているとしたら余程の能天気かお人好しだよ。
うすうす、うまくいかないと気がついているだろ。
だったら、自己防衛、自分の身は自分で守れるように、身構え、勉強をしろよ。自分で。
何を期待してるの。
いい加減、目を醒ませよ。
こんな事態を招いた年寄りに期待するだけ無駄。
自分達でさ。勉強して、調べて、自分たちの力で道を切り拓かないと。
その時になってピィピィないたところで誰も助けてくれないよ。
いつまでも、騙された振りなんてしてないで。見てみぬふりしても何も変わらないんだよ。
頼れるのは自分の才覚だけなんだよ。