会社で一番、間違えを犯す確率が高いのは、社長。
支店で一番、間違えを犯す確率が高いのは、支店長。
間違えるなよ。
責任者というのはそういうものさ。
なぜなら、決断する回数が他の者より圧倒的に多いし。
それも重要な事が多い。
間違う事を恐れていては、決断はできない。
不決断は、一番の間違い。
何も決めなければ、責任を免れると思うのは浅はかである。
間違う事を恐れてていたら、責任を全うできない。
だから決定的な間違えをしなければ許さないと。
ただ、批判するなら誰だってできる。
問題は、最後までやり抜く事。
些細な、間違いで動転して、肝心なところで冷静な判断が下せなくなる事の方が問題。
だから、トップは、雑事に関わらせないようにする。
些細で、どうでもいいミスほど、認めがたいが。
重大な事故の本をただすと些細で、どうでもいいようなミス。
エラーをしても、エラーをした後が大切。
バックが迅速に、フォローすると同時に、速やかに冷静さと取り戻す。
問題なのは、間違えを認めなかたり、誤魔化したり、隠したり、放り出して逃げ出す事。
間違えに気がついた後、どう始末するかだ。
どうけじめをつけるか。
結果はどうあろうと、最後までやり抜く。
親父によく言われたよ。
最後に船を降りるのが船長だと。
皆が退避したの確認して上で、最後に船を降りる。
ただ、船と運命を共にしようなんて思うなよ。
後始末をするのも船長の役割だから。
間違えを犯すのはやむおえないえないが、責任を放棄するのは許されない。
最後まで、責任をもってやりとげる。
逃げたらおしまいだ。
負け戦ほど、指揮官の技量が問われる。
間違えた時ほど、その後始末で指導力が問われる。

誇り高く。名誉にかけて。
逃げては駄目さ。

そりゃあ、先達の教えを守ってこなかった者は、自分たちが、チャンと引き継いでこなかったことがバレるのは都合が悪いだろう。
無責任に先達を批判してきた者は、先達の正しさ知られるのはやりにくいだろう。
すね傷もつ者にしてみれば、古傷に触れられるのは痛いだろう。
でも、そんな事は言っていられないんだよ。
そんなことを言ってたら。
この会社をこの国を守ってきた人達の志を引き継げないんだ。

二十そこそこの若造が、一時の感情で癇癪を起こし、辞めてやるというのを窘めて、自分が間に立って収めるのが、ベテランの役割だろう。
ベテランであるお前が癇癪を起こしてどうする。
若造と変わらないのでは情けないとは思わないか。
自分に勝て。

普段、すいません。すいませんと言うくせに。
本当に謝らなければならない時に謝りもしないものな。

頭の下げ方、下げる時、下げる相手もわからないようでは、だいの大人とは言えないね。
自分の子が、ちょっと注意されただけで、癇癪をおこして、逆上したらどう思う。
子供に見られて恥ずかしいことはしないことだ。

指導しようとすると、任せてくれたんだから、干渉しないでくれと拒絶し。
じゃ後、任せると何もできない。
いつまでもやらないで。
誰も教えてくれない。
助けてくれないと、振れ回る。
褒めると舞い上がり。
注意すると落ち込む。

義を見てせざるは勇なきなり。

天の将に大任を是の人に降さんとするや
必ず先づその心志(しんし)を苦しめ
その筋骨を労し
その体膚(たいひ)を餓やし
その身を空乏し
行ひその為すところに払乱せしむ。

心を動かし、性を忍び
その能はざる所を曾益せしむる所以なり。

人は恒(つね)に過ち、
しかる後に能く改む
心に困しみ、慮に衡(はか)りて
しかる後に作(おこ)る。

色に徴(あら)はし、声に発し
しかる後に喩(さと)る。

入りては則ち法家、払士(ひっし)無く
出でては則ち敵国、外患無くば
国は恒(つひ)に亡ぶ。

然る後に憂患に生き、安楽に死するを知るなり。

何も、知らなっかた。
それが問題なんだ。
自分の知らなかったことで責任を問われる。
そんなことあってはならない。
だから、そうなる前に怒れ。
怒って正すしかないんじゃないか。