天に唾する様な事は止めるように。
責任ある立場の人間が、自分の考えや夢、理想を個人の立場で語るのは自由だが、トップの考え方針と異なる考えを、全体の方針、考えとして語った場合は、越権行為になる。
特に、トップの了承抜きに語る事は叛逆になる。
全体の構想や方針を語れるのは、トップ、一人。
そうしないと組織が割れる。
組織を構成する一人ひとりに対して、全責任を負っているのはトップでなのである。
国政でも、一議員として発言したとしても、首相の考え、方針と違える意見を表明したら、内閣不一致として、総辞職するか、閣僚を罷免されることになる。
自分の立場、役割を弁えず、言いたいこと言うのは子供だ。
社会人なら、恥を知れと怒られたものさ。
自分の役割、立場もわきまえず、無責任、無自覚な批判をするの天に唾する事だ。自分に唾はかかる。
山本五十六が真珠湾に向けて連合艦隊を発進する時、もし撤退命令が出されたら、直ちに全軍撤退すると宣言した時、矢は、弦を放たれたといった幕僚がいた。
それに対し、五十六は、百年兵を養うのはこの時のためにある。
命に従えない者は、速やかに辞表を出せと迫った。
全ての権限は、トップから発し、トップの了解なしに権限を発揮する事は許されない。
それを、守らせるのが中枢幹部の責務。そして、それを実施するのがマネジャーの責務。
ボスの指示に従うには、万国共通のルールで、民主主義国でも、王国でも、共産主義国でも変わらない。
別に、封建的でも、軍国主義的でもない。世界の常識。子供でも、猿でも通じる常識。
確実に仕事にする。
それを覚えないと、若者は確実に堕落する。
食らいついていかないとね。諦める理由なんていくらでもあるさ。
話を聞いて、まとめないというなら、それを仕事にしないと…。
最初は何を言ってるんだろう思うかもね。
いつ、誰が、どこで、どのようにして、何を聞いて、それをどうするかと詰め。
実行するという事さ。
そうしないと、現実にはならないんだよ。
俺は、お前に同情なんてしないよ。逆らえば叩き潰すまでよ。
お前だって納得がいかなければくらいついてくるだろ。
俺達は、家畜にはなれない。
見栄なんてはる柄じゃない。
戦えという方針が出たら戦うしかないじゃないか。
ただそれだけよ。ぴいぴい、泣いてなんかいられるかというの。
俺には、学歴も、家柄も何にも関係ない。
ただ、互いに認め合うか否かだ。
一度、こうと決めたらとことんやるしかないじゃないか。
しょうがねよ。
方針が決まってないから何もできないなんて、子供じみた言い訳だからね。
方針が決まったら何も言えなくなるから、方針が決まる前に、責任者は、現状を報告の自分の見解を述べる。
一度、方針が示されたら、黙って従う。
これは、何も、封建的とか、軍国主義的というのでもなく、自然の掟、猿でも、狼でも、羊でも、蟻でも、集団で生きる者が、従う掟。
この道理がわからなければ、猿以下、蟻以下だという事になるからね。
そうしないと、自然界では、生き抜けないからね。
専務は、各部門、マネジャーの報告を聞いて方針を決める。
間違うなよ。報告だからな。意見じゃないよ。
最終判断は、専務にゆだねる。
専務が間違った決断をしないように、個人的意見はなるべく差し控えて、事実関係だけを言え。
方針に、どうしても従えないんなら、黙って去れと。
だから、方針が決められてなければ、何もできないというのは、トップの方針に無条件でしたがうと宣言したと受け取るからね。
以後一切の批判は許されなくなる。
言いたいことがあれば、方針が出される前にしろ。
方針が出されたら黙って従え。それが、組織の一員の鉄則だよ。
組織の掟だ。
信頼関係なってね。そんなに簡単にできやしない。
いいとこばかり見せられてもね。
信じるというのは、厭なとこ、嫌いなとこ、欠点や、足りないとこ、腹が立つとこ、醜い事。
一切合切を含めって信じるんだからね。
部下とはどこかで対決する覚悟がないとね。
俺も含めて皆未熟だし、全てを了解しているわけではない。
喧嘩してさ、泣いて、喚いて信頼関係は、深まっていく。
部下と対峙し、対決することを恐れていては、本当の信頼は築けないからね。
些細な事さ。些細な事だから、怖いんじゃない。
一見些細な事だけど、それが基本的な事なら。
その些細な事いい加減、粗略に扱えばね。
基本の土台が崩れてしまう。
些細な事でも、どれが、基本、組織の土台にかかわる事なら。
いい加減にするわけにはいかない。
どうでもいいように思えるかもしれないが、どうでもいい事ではないんだよ。
蟻の一穴というからね。