かつては、仕事は生活に直結していた。
喰いパグれるという言葉がある。
食いパグれるなよ。食いぱっぐれになるなというのは失業を意味するだけでなく。
生活ができない。
生きていけないことを意味している。
同じ意味で、飯の食い上げとか。
お飯にありつけないともいう。
要するに食べていけないという事だよね。
生物にとって食べるというのは命がけのことだからね。
食べていけなくなったらお仕舞。
ふざけんな。
仕事は、飯のタネだ。疎かに扱うな。
人の家の米櫃に手を付けやがってと、親父は商売敵に、息巻いていた。
動物だって、生存闘争は避けて通れない。
食料を確保するためには決断力が必要。
生きることは決断。
決断。決断の連続。
ここ一番というところで決断できないことが問題なんだ。
その場が大切なんだよ。
生きるか死ぬかを分ける場もある。
逃げ出したくなる場面もある。
でも、不決断は、最大の誤判断。
決断すべき一瞬を逃すと決められなくなる時もある。
決断力のない人間はね。
決断しなければならない時や場が近づくとね。急に態度がおかしくなる。
例えば、急に感情的になる。
批判的になる。
些細な事を大袈裟。
言っている事とやっている事が矛盾している。
要するに決められない。
決めたくない。
決めたくない。決めたくないってね。
決めてもね。ぐずぐず言ってなかなか行動に移せない。
そうこうしているうちに、時間ばかり経って、結局、何一つ、実行に移せないってことになる。
これなんかも、決めないのと同じだよね。
だから、打ち合わせが終わったら、速やかに、決まったことを箇条書きにして。
自分に関係した部分を抜き書きして。
それから、仕事を割り出せってね。
しのふの言わせないで。
御託ばかり並べていないで。
作業に落とせ。
仕事をさせろ。
遊ばせるな。
と叱られたね。
何かを決めたり、話し合うためにはね。
場も大切なんだよ。
場を作る事も考える。場を作るのも大切な事さ。
その上で、場を収める。
落としどころも大切さ。
場が紛糾したら、取り敢えず、その場を抑える。
そのために、場を取り繕う事もあるさ。
生きていくためにはさ。
場が大切なんだよ。