志がなければ、仕事なんて虚しいではないですか。
僕は、この業界の卑屈さが許せないんです。
国のインフラを担っている我々が、誇りも志も失ったら。
残されるのは、金儲けと我利我利じゃないですか。
どんなに、商売で競ったとしても、根本の信義、大義を失ったら、単なる山賊野盗の類でしかなくなる。
商売にも品位があると思うのですね。
なぜ、商売人が天下国家の事を語ってはならないのですか。
それとも、商売は、世の為人の為にならないと。
それがおかしいのですよ。
商売人は金儲けの事だけ考えていればいいとでも。
金儲けを考えるから商売人は卑しいと。
それこそ、商業蔑視。
市場経済を基礎としていなふぁらですよ。
金勘定は卑しいと。
それこそが、政治や官僚を金まみれ、金に汚くするのではないのですか。
金感情は卑しいけど、戦争は潔いと。
経済は、人が生きるための活動ですよ。
社会の土台。
商業は卑しいと言うのは偏見ですね。
だから、商業に倫理観が確立しない。
何でもかんでも安くすればいい。
安売りが善だと、マスコミも知識人も思い込んでいる。
それでは、適正価格という発想は生まれない。
何でもかんでも、生産が基準になり。利益ばかりが重視される。
生産主体は、分配主体でもあるんです。
働きに応じて公平に分配する。
それも重要な役割なので。
商売のわからない奴は、費用は悪だと決めつけ。
何でもかんでも、費用を削減すればいいと。
適正価格という思想は通用しない。
費用というのは基本的に人件費によって構成される。
これでは、商売人の道徳なんて確立できやしない。
倫理観がないから商売が成り立たないのか。
商売を卑しむから倫理観が育まれないのか。
商売に道徳なんて求めないと世の中がしている限り、商売に道徳なんて確立しようがない。
悪徳商人を、社会が求めているのだから。
真面目に働いている者が損をする社会では、真面目に働くのは愚かなのである。
そうなったら、どんな汚い手段を講じても金を儲けや者が勝ち。
金が汚いのではない。
汚い手段でしか経済的に成功しない世の中が問題なのだ。
それでも、日本人は、古くから。
商人道があって。商売人の倫理、哲学が語られてきた、稀有な国ですよ。
まあ、士農工商と差別はされてきましたが。
武士や、政治家、役人は、いつだって、商売人の上に位置してますけど。
お金を卑しいとしていたら、いつまでたっても、健全な市場経済なんてできませんよ。
お金を蔑視しているからお金に汚くなる。
お金の大切さを理解していないからで。
だから、お金で苦労する。お金をうまく活用できない。
経済が確立できないんですよ。