勘違いしない事だよ。
実際に仕事をする者が、実際に悩む、決められないのが細かい事。
いざ実行という段階になったら、全体を束ねる者は、仕事を管理する者は、実際に仕事をする者、担当者の話をよく聞いてやれとよく忠告された。
実際に仕事を担当する者が、悩んだり、迷ったり、決められないのは、本当に、細かい事。
例えば、何を着ていったらいいとか。
何時までに言ったらいいのかとか。電話で済ませられる事か。
メールでいいのか。
それとも。実際に言って面談した方がいいのか。
食事に誘った方がいいか。
食事に誘うとしたら、どの程度の店、予算したらいいのか、
だから、最後の詰めは厳しく確認し、また、入念に話は聞く。
そんな細々とした事で悩むし、迷いだしたらきりがなくなって決められなくなる。
実際、怒られたり、文句を言われるのは、決まって細かい事。
だから腐る。
但し、実際に判断したり、やるのは担当者だから、そこは勘違いしないよう。
最終的な判断は当事者にさせなければならない。
管理する者、監督する者は、寸前、直前、周辺の事、間接的な事で。
実際にやる事、直接的な事は、手が出せない。
実行するのは、ボールを投げるのは、捕球するのは、バットを振るのは、バッターボックス、フィールド、マウンドに立つのは、選手、当人だけ。
試験を受けるのは、当人。
世話を焼けるのは、試験場に行くとき迄。
試験場に入ったら、試合が始まったら、舞台が始まったら、傍にもよれなくなる。
一番、肝心な事は、見様見真似で覚えるしかない。
実際にやらせてみないとわからない。
その場、その時に教えるしかない。
だから、朝の打ち合わせ、ミィーティング、始業点検。
前日の支度、報告、聴き取り確認が従わうとなるのである。
基本操作の事を言っているんで、任せてくれたとか、細かい処なんて言い出すけれどね。
基本操作、基本動作を言っているんだ。
例えばコマの動かし方だとか、試合を始める前のコイントスみたいなことを。
なぜなんて、問題にすること自体、意味がないけど、でも、コイントスをしなければ試合が始まらないので。
意味なんてないけれど、だけど避けては通れない形なんだな。
懲りないね。
人に自分の弱味を知られたくないとか。
馬鹿にされたくないとか。
そんなこと気にしていたら、共に苦楽はできないよ。
いじめが悪いというよりさ。
弱い者いじめが悪いんだ。
監督は、どんなボールを投げるかを考えるのではなくて、
どこを守らせるかを考えるべきであり、
コーチは、何を鍛えるべきかを考えるべきであり、
経営者は、いかに採算をとるかを考えるべきなのである。
何を投げるかを考えるのは、投手である。
組織のメンバーは、リーダーも含めて、皆、パーツを受け持っている。
仕事に専念すると全体が見えなくなる。
そうなると、ここはどこ、私は誰と言った状態に落ち込む。
担当者は、全体が見えないから、自分の仕事の意義や意味が見えなくなる。
袋小路に入り込み、迷路をさまよう事になり、疎外感に襲われる。
故に、リーダー、指揮官は常に、全体像がわかるように説明し。
それぞれが今どこにいるのかを明らかにできるようにしておく。
道に迷ったら、出発点に戻れるようにし、道を辿って間違った場所を見出しそこから改める。
その為に、始点、主旨目的を明らかにしておく。
その日、その場で相手の都合も聞かないで、断片的な仕事を、説明もせず指示すれば、相手は、自分は粗略に扱われたと錯覚する。
当人にとって強烈なストレスにもなるし、疎外感も持つ。自分の存在意義か失われてしまう。
また、自分の都合を無視されると、自分が今やっている仕事の意義も失われる。
自分で仕事の優先順位も決められなくなり、段取りも組み立てられなくなる。
全体の中に自分を位置付けられなくなり、自己喪失を招く原因ともなる。
リーダーは、メンバーが、常に、全体が見える様にし、自分がどこにいるのかを確認できるようにする。
会議の日付が決まったら、会議を開けるようにするのが仕事。
そう云いつけられてきた。会議だのイベントの日が決まったら、仕事が終わるのではないからな。
仕事が始まるんだ。
だから、会議の日と、場所と、目的を決めるんだから。
そして、準備から組織的にやる。
準備の一番の肝は組織化にある。
準備を一人でやったら、準備にならない。
準備をする過程で仕事を共有化していくのである。
監督やコーチは、試合が始まったら、やる事は余りない。
試合が始まって仕事をするのは、選手である。
試合が始まって忙しくなるのは選手である。
監督は、試合が始まったら、選手に任せるしかない。
チームワークというのはそういうものだ。
試合が始まる前から、敗けたらどうしようとか、失敗したらどう言い訳するか、うまくいかなかったらどうしようなんて考えたって仕様がないだろ。
試合が始まるまでは最善を尽くすしかない。
それでも結果は、時の運。
人事を尽くして天命を待つ。
前向きに考えようよ。