最近、働かないおじさんというのが社会問題化してきていますが。
働かないおじさんとは、仕事のできないおじさんだと思うのです。

いろいろな資料を見て見ると、大体。仕事ができない人の特徴は、
一つ、タスクの管理ができない。準備、用意ができない。
二つ、コミュニケーション能力が低い。
三つ、報告、連絡、相談にむらがある。
四つ、優先順位がつけられない。
五つ、スケジュール、時間管理ができない。期日を守らない。
六つ、仕事が遅い。手際が悪い。
七つ、電話やメールの返信が遅い。レスポンスが悪い。
八つ、電話が長い。
九つ、プライドが高い。
十、言い訳が多い。
十一、ミスに対する反省がない。同じミスを繰り返す。
十二、自分の仕事の目的がわからない。わかろうとしない。
十三、新しい技術を身に着けようとしない。学ばない。六
十四、何も決められない。
十五、チームワークができない。
十六、段取りができない。
と言ったところで共通している。

これは、働かないおじさんにも当てはまる。
つまり、働かないおじさんというのは、裏返すと仕事のできない人なので。
実は、働かないおじさんというのは、仕事のできないおじさんだという事。

これは笑い事ではない。

しかも、働かないおじさんというのは、一日中、パソコンの前に座っていたり、仕事をしているふりをしたり、パソコンやコピーが扱えないで、若い人に頼っているといった人より、コツコツとまじめに仕事をしている人だというから余計ややこしくなる。

仕事ができない特徴とは、総て、基本的な事なのである。
しかも、若い人の多くが、うざい、面倒くさい、鬱陶しいと、学ぼうとしていない事でもある。

そして。基本は、若いうちに身に着けないと、自分のものにできない。
実に厄介な事。

要は、若い頃に、学ばなかったから、働かないおじさんになり、働けないおじさんになった。
実証された事なのだが、その事実をこれまた、若者に伝えようとしていない。

今の日本は恵まれている。働けなくても、働かなくても、国が面倒を見てくれると多くの若者は思い込んでいる。
しかし、他の国の多くは、そして、この国の過去も、今の日本ように恵まれていない。
だから、戦争がなくならないし。
かつては、治安も、衛生もよくなかった。

という事は、若者が働けないおじさんになったら待っているのは地獄だという事。
せめて、働けるおじさん、おばさんになっていないと、自分だけでなく家族だって守れなくなる。

業界のいろいろな会合、トップの集まりに行くたびに思うのは、ゴルフの話ができないと仲間はずれ、仕事の話をするなんて野暮な事。
当たり障りのない、天気の話か、よその国の話をして、時間を潰すのが賢い。
自分の考えなど持たぬことが無難。
美味しものを食べて、温泉でも浸かって、次の日はゴルフするか、観光する。
クレームや忠告なんてもってのほか。本当に上品な会合になったとおもいます。

自分も煙たい存在、小言の多い爺さんだと思われているのでしょうね。

仕事などどうでもいい。
憂国などというと変人奇人扱い(笑)。

でもそれでこの三十年間この国はよくなってきたのか。
そう問いたい。

次の時代を担う若者に、汗水たらして働くのは愚かか者。
賢いものは、楽して、楽しみながら、お遊びでぜいたくな生活を送るのさと教えるのか。

コロナがこの風潮に拍車をかけた。

働かないおじさんの弊害は仕事のできる人を排除する事。
若手のやる気をなくすこと。

自分が仕事ができないのを知られたくない。
わかっていないのを知られたら困る。
知られたら都合が悪い。
かっこがつかない。
認めない。認めたくない。
だから、虚勢をはって誤魔化す。

できもしないのに、できますと嘘をつく。

勘違いをしている。
たとえば、自分は仕事ができると勘違いしている。
俺は、指示されたことを理解していると勘違いしてる。
皆は俺の事わかてくれていると勘違いしている。

勘違いして、確認しようともしない。

プライドが高いというのは、虚勢を張っているにすぎない。内容がついて行ってない。
プライドというなら働けよ。

年をとると先が見えてくるし。先がない分、無責任にもなる。
逃げ切りもはかりたくなる。あと少し我慢すれば、何もしないで。
余計なことはするなと。働かない。

若者よ。自分の身は自分で守ること覚えろと。
仕事を覚えないと、働けないおじさん、おばさんになるよと若者に伝えたいのです。

次世代を担う若者を働けないおじさんにしてはならない。
それは、罪だと思うのです。