何故、働くのかって。
お前どう思う。
お金の為じゃないですかって。
そんな、簡単・単純に、短絡的に考えては駄目だよ。
大体、お金なんて手段に過ぎない。
では、何のために働くのかって。
まあ、一言でいえば、生きる為さ。

働いているのは、人間だけじゃない。
生き物は、総て、生きるために働いている。
人間以外の生き物は、お金のために、働いているわけではないよ。

生きると一言で言っても、いろんな意味がある。含蓄がね。
例えば、家族を生かすとか。
自分を生かす。
自己実現する。

お金は生きていくために不可欠な手段だけど、目的ではない。
食事と同じさ。人は食べるために生きているわけではないからね。
お金が手段という事は、地位だって、財産だって、名誉だって手段さ。
目的ではない。目的にはならない。
だから、働く事を考えるという事は、生きる事を考える事さ。
生きるとは何だろうね。
何の為に生きているのか。
誰の為に生きているのか。
結局、根本は人だよね。
だって、自分の為に生きているなんてしたら自家撞着してしまう。
自分を生かすために自分を生かす。おかしいよね。
自分で自分を生かすなんてね。
自分は生かされているんだから。
だから、人の為に生きてるんだと。
人と、自分と、いうのだから。
大切なのは、自分と相手との関係だよね。
人の為というのだから、相手を幸せしようとしなければね。
自分と相手との関係がより良い生き方に結び付かなければ、意味ないもの。

そうすると、最初の課題に戻って考えると。
なぜ働くのか、それは、自分と関わる人を幸せにする事と言えるのかな。

人を生かす事が、自分を生かす事になる。

だから、みんな、助け合って生きていけるんじゃない。
自分だけ幸せになるために働いてもね。
それで、自分に関わる人が皆、不幸になるのでは意味ないもの。
やっぱり、自分の為に働いているわけではなさそうだ。
きっと、自分が、命がけで守らなければならない人の為にね。
働いているんだよ。