仕事で、一番先にやる作業は、伝えるという行為である。
伝えるという相手は、人は限らない、機械や物もある。
自分の意志を伝えないと仕事は始まらない。
伝えるという行為は一見簡単な事、当たり前な事のように思えるが、実際に行動に移そうとすると意外と難しい。難し事に気がつく。
人の意志を伝える事ができないというの深刻な問題で、自分の意志を他の存在に伝える事ができないと正常な社会生活が営めない。
引きこもりや、不登校などが好例である。
実際のところ、仕事ができない原因は、自分の考えを他の人に伝えられない。
人だけでなく機械にも伝えられない、この事に気がつけば改善の余地はある。
最期は自分との戦い、自分に克つ。
勇気をもって行動に移すことだけれど。
わからなければ聞けばいいというけど、それも、人に伝える事だから。
どうやって、人に自分の考え、置かれている状況を伝えるか。
日本人は特に、この伝えるという事が苦手だ。
何も言はなくてもわかってほしい。
わかっているはずだ。
聞いてはいけない。
聞かなくてもわからる。
忖度しないと。
何も言うな。
黙ってやれ。
言わなくてもわかるでしょ。
以心伝心。
自分の考えを口に出すの恥ずかしい。
口に出すのは嫌だ。
口に出してはいけないという文化がある。
外人は日に何度も「愛してるよ」と口に出すのが当たり前だけど、日本人は、プロポーズする時くらい。
口に出さなければ伝わらない、それが、日本人以外の国の鉄則。
特に、厭な事は嫌と。
駄目な事は駄目と。
悪かったと思う事は、悪かったと。すまないと。
感謝の気持ちはありがとうと。
助かったよ。
愛してると。
何も聞いてくれないとか。
空気読めとか。
言っても無駄だとか。
諦めないで。
言いたいことは言おう。
自分の気持ちを伝えなければ。
先ず、何を伝えたいか。
自分の意志の確認をしなければならない。
次に、伝える相手を特定する。
誰に、何を伝えるか。
どのように伝えるか。
伝える手段は一つではない。
口頭で伝える。
会って口頭で伝える。
電話で伝える。
メールにする。
手紙を書く。
チャットにする。
文書にして伝える。
手続きをとる。
指示として伝える。
正式な文書で命令する。
会議(集めて)で伝える。
イベント、儀式で伝える。
いつ伝えるか。
すぐに伝える。
相手の状態を見て伝える。
状況が収まった時伝える。
準備をしてから伝える。
キッカケをどうするか。
どこで、伝えるか。
その場で伝える。
正式な会議で伝える。
みんなの見ている前で伝える。
掲示板で伝える。
このように、明確に要件を定めないと、自分の意志は伝わらない。
伝えるという事を簡単に考えない。
日ごろから意識して学ばないと、最初から躓くし、その原因が伝えられないという事にいつまでも気がつかない。
だから、挨拶が大切。挨拶から覚える。
要は、伝える事が始まりで、伝えないと、何も始まらない。
伝え方を間違うと、最初から間違う。
上手くいかなかったら、どこで伝え方を間違ったかを探す。
だから、伝えた事は記録に残す。
これが基本。
記憶に頼らない。記録をとる。
何を記録するか。
いつ、誰に、どこで、何を、どのように伝えたか。
わかってくれないと諦める前に、いかに伝えるかを考えよう。
伝え方が分かっている。決まっていると思い込む、あるいは決めつけると間違う。
どうやって、誰に伝えるかは、最初から分かっているわけでもないし、決まっているわけではなく。
そこから、考える必要があるし、そして、それが難しい。
要するに、インターフェースである。