まず、指示された事、指示した事を紙に書き出してみるのね。
要は、やることを書き出せってことさ。
次に、その一つひとつを五W一Hに分解する。
その時に、書ける事、わかっている事をかく。
書けないとこ、わからないことは無理して書き込もうとせず空欄にしておく。
空欄になったところが課題さ。
まず、そこから埋めていく。
空欄になったところは、大概、自分ひとりでは解決できないところだからね。
だから、さあどうしようかだな。
わからない事は、わかる人に聞け。
できないことはできる人に頼めさ。
つまり、人のことを考える。
俺達が。親父、先輩たちに、くれぐれも指導されたのは、仕事にとりかかろうとしたら、すぐに、わからなくなるからな。
その時は、すぐに、聞きにこいよ。
わからない事を、わからないままにしていたら、困るのは、お前だけではない。
お前の仕事あてにしている皆に迷惑が及ぶ。
知らないから、できないから、恥ずかしいなんて言ってるのは、学生さん。
書生っぽい、青臭い奴が言う事。
知らない事、わからない事、できない事があったらなりふり構わず聞け。
仕事場では、すべて自己申告。
できると言えば、できると言う前提で指示を出す。
わかったと言えば、わかっていること前提として指示を出す。
だから、できない事はできない。
わからない事はわからないと言え。
指示を出す者は、自分の出した指示を、全員が、わかったと思うな。
できると思うな。
必ず、一人、二人、できない奴やわからない奴が出てくる。
大体、指示した時に、わかったと思ったり、できるはずだったのが、条件や状況の変化でわからなくなったり、できなくなったりするもので。
わからないと責めたり、できないと怒ったところで仕様がない。
要は、言われた仕事や使命よ完成させることで。
わからない人間、できない人間が出た時にどう対処するかが問題なのだからなと。
皆は勘違いしているのは、仕事を差配する者は、できる事、わかっている事より、できない事、わからない事が知りたい。
だから、無理して、わからない事をわかった振り。できないのに、できると嘘つかれる方が深刻な事態を引き起こす。
まず指示された事、指示した事を紙に書き。
五W一Hに、分解して、何がわかっていて、なのが欠けているかを確認する事。
感謝祭とか、開業とか、会議とかを任されたら明日、当日だと思えば、やる事がわかるよ。
当日が、三か月先とか、半年先だなんて場合、まだ、三か月先、半年先だと考えるから、構想が浮かばないんだよ。
現場に行って考える、実際に会って考える、当日どんな仕事があってどんなチームが必要かを考えれば、構想が浮かんでくる。
間違っても、言葉だけで考えるなよ。
何が何してなんとやらになるからな。
言葉からの連想で組織づくりなんてしたら、絵にかいた餅になるから。
どんなにうまそうでも食えない。
以前ね。
今の子は地図が書けないと教えられた。
地図を書く時は、先ず、出発点と目的地を予め書いて、後、ポイント、目印になる箇所書き込んでいく。
でも、今の子は、出発点を書いたら目的地を書かないで、積み上げていくから、紙面に収まらなくなる。
この事は今の仕事を象徴している。
ゴールをハッキリさせないで、仕事を積み上げていく。
だから、期日が守れなくなる。
土壇場になって、やっつけで仕事をする。
そうすると腕力の強い人間が仕事ができると思われる。
ハッキリ言て、乱暴なだけ。
そういう組織をKKDというそうだ。
つまり、勘と経験と度胸。
三か月先、半年先だなんて思うから、ゴールも見えないし、足元も固まらない。
ゴールを決めてから足元を見る。
先輩たちに、ゴールのない仕事は、底のないバケツのようなもの。
ウィナーソーセージだって、二か所を抑えるからできるので。
一か所を抑えただけでは、中味が皆はみ出してしまうよと。
締まりのない仕事はするな。
いつもね、注意されたよ。
始めたら担当はすぐにわからなくなるからな。
すぐに相談に来るよ。
相談に来なかったら注意しろ。
わかってないんだから。
相談に来たら無碍にするなよ。
二度と相談に来なくなるからな。
何にもわからなくなり、管理できなくなるから。
そうしたら、最初っから結果はわかるよ。
最初から失敗しているんだから。
結果はどうあろうと。
下手に成功すると、却って、後々大失敗する。
わからない事があたら、速やかに、わかる人に聞く。
その時は自分から頭を下げていくんだよと。
これもよく言われた事だけど、任せると言うのと、決めると言うのは違うからなと。
任せるのはいいけど、決めるのはお前だぞ。
釘を指されたもの。
任せても決められないと言う事たくさんあるだろ。
例えば、新人に、企画を任せるのはいいけど、新人に企画は決められないだろう。
仮にそんな事したら、全責任を新人が負うことになるし。
古参の社員を納得させる事が出来ないだろ。
企画は任せても、自分が決めた事するから、責任を負えるし、先輩社員を説得する事が出来る。
任せたと言って決める事までさせたら、任された者がつるし上げられるよと。
任せるのはいいけど、全責任を持って決めるのは責任者の役割。
決める事までやらせるのは、任せるのではなく、丸投げ。
基本的にどこまで任されているのかは、最初に確認しておく必要がある。
どこまで、任されているかを詰めておく必要があり。
それをいい加減にすると詰めが甘いと叱られた。
任せきれなければ、自分で決める事になる。
最終的には、任せるか、自分で決めるかになる。
一番、厄介なのは、任せる事も、自分で決める事もできない人。
大体、任せられたからといって、自分勝手に決めていいなんて言ってるわけではないんだから。
任されたら、任された者は、報告するのは当然の責務なんだ。
任されたんだからと、錯覚する者もいるけどね。
任されたと言って勝手に決めるものいるけどね。
そんな事したら、どやされたよ。
任せたからと言って、決めていいなんて一言も言ってないぞって。
任せられたら、説明責任というのが生じるんだ。
それが、会計の原点だ。
昔は、言われなくても助け合ったものなんだよ。
それが、人情さ。