構想とは、最初は、混沌とした、モヤモヤとした、漠然とした、そう、夢のような話なのだ。
構想を色々な角度から照射し、バラバラに解体し、仕事にしていく。
作業を洗い出し、再構築する。
抜け漏れなく、重複なく、総て作業を洗い出し再構築する、その過程が計画である。
打ち合わせも一回でなく、仕事中の打ち合わせを。漏れなく、抜けなく、重複なく、全て洗い出す。
だから、最初から完成度は求めない。
作業は、パーツ(部品)である。
作業を構成する要素には、幅(期間)、順番、費用、軽重(優先順位)、人(人工)、物(道具・材料・設備・等)、場所、時間、負荷、差(性格、技術、知識、死角、練度、経験等)がある。
故に、作業は、仕様がある。
要件を定義する必要がこの点にある。
最初に、要件を、予め、定義しておかないと、仕事は行き詰まり、とん挫する。
個々の作業には、幅があるから、始点と終点がある。
また、前後があり、直列、並列(同時並行作業等)がある。
作業と人をリンクさせ、組み合わせて組織を作ったり。
作業と日と結びつけて、工程、スケジュールを組み立てたる。
人と日と作業を組み合わせて仕事にする。
全ての作業は、結びついっていなければならない。
故に、全体には始点と終点がある。また、作業感を結び付ける結合点がある。
作業の始点、結合点、終点には、人的要素、働き、物的要素、費用的要素、時間的要素がある。
一つの作業には、前後、つまり、前作業、後作業があり、順番がある。
前後を取り違えたり、欠けたり、遅延が生じると作業を組み直さなければならなくなる。
作業のはレベルがある。
最小のレベル単位は動作レベルである。
作業には、一般に筋道があり、順番がある。
この筋道と順番が、仕事全体に段階を生み出す。
仕事には段階がある。
段階に応じて組織は、性格や形態を変える。
蝶が、卵から幼虫へ。幼虫から蛹へ。蛹から成虫へと姿を変えるように。
組織とは、人と権限と作業が、情報のよって結びついた体系である。
組織は、情報ネットワークである。
組織というのは仕組みであって、それ自体が答えを持つわけではない。
答えを出す仕組み(システム)なのである。
つまり意思決定の装置でもある。
組織の属性は、人だけではない。
権限や、役割と作業、そして、人の属性(年齢、能力、資格、経験、実績、社会的地位、性別、費用等)が結びついて組織は形成される。
これらの要素を一旦バラバラにして、思想、構想、基準に基づいて再構築する。
先ず、漠然とした構想を仕事に置き換えていかなければならない。
ゲーム化はその手法の一つである。
ボードゲームというのは、言わば、手順手続きを競うといてもいい。
効率的な手順、段取り、手続きをした者が勝つ。
将棋がその典型である。
麻雀は、その意味では、面白い。
二つの牌(要素)と三つの牌(要素)の組を作りその組み方と速さを競うゲームと言える。
基本は、上りに組は、三つの牌を四つの組に、二つの非牌を一つの組で構成する。
二つの組で組み上げる七対子と、一九字牌だけで組み立てる国士無双が例外的にある。
三つの牌は順番か、同じ色の物で、組み合わせる。
全体は、配牌によって組み上げる。
これは、仕事のやり方をモデル化しているように見える。
三つの作業を一単位として、同じ物や順位でそろえる。
基本的、仕事の進め方も同じと考えていい。
ゲーム化するにあっていくつかのボードを用意する。
マスタープランがワークテーブル、予算書が計算書、あとのリストはデータベース。
一般に、マスタープラン(基本計画)は、横に時間軸。縦に、項目、作業、人的軸を設定する。
手順は、洗い出しをして記録をする。
記録されたものを、項目に従って、仕訳け、分類をする。
部類された要素を、まとめ、集計して全体を再構築していく。
最初に作るのは、リスト、即ち、データベースである。
人、作業、費用、道具・設備・材料をエントリーする。つまり登録する。
その後で、ラインアップする。
最初は、思いつくままに登録する。
最初は直観。質より量。数。
整理は後でする。
順番とか、軽重など考えずに、とにかく、思いつくままに書きあげる。
最初から、きれいに、完璧に、完成度の高いものを作ろうとしない。
下書き、デッサンのつもりで。
計画や仕事は、アートなのだ。
この時の手法として代表的なのが、ブレーンストーミング。
ある程度リストが埋まったら、人、時間、運動、「お金」、物の座標(ボード)を用意する。
そして、構想を各々の座標に投影するのである。
組織や段取り、日程の大枠を作り上げていくのである。
計画をいくつかの段階に分ける。
その次の段階でグループ化する。
グループ化の手法はいろいろあるが、単純な会議では難しい。
ある程度、準備、設定、用意をしておく必要がある。
グループ化は、分け方が鍵である。
どんな基準、どんな要素で分類するか。
枠組みが問題である。
どんな分け方にもグレーゾーンがある。
よく言われたのが、水物と渇き物を一緒の枠に盛るなという事である。
マスターボードの上に項目に沿って、組み立てていくのである。
メニュに仕立て上げていくのである。
馴れてきたら、いくつかの型、枠を、予め用意しはめ込むと効率的になる。
しかし、最初は白地から始める。
何事も、始まりは、空白である。
なれるまでは、手本を見ながら、項目を設定し、その中に、作業を放り込む。
そして、方針や基準に基づいて篩(ふるい)にかけるのである。
まったく、物を作る工程に似ている。
仕事に求められるのは、創造力、想像力である。
仕事を立体的に考える。捉える。組み立てる。
チームワークを有効にするためには、ルール、行動規範、思想、構想をチームのメンバーに浸透させておく必要がある。
野球にせよ、麻雀にせよ。一人でもプレイヤーがルールを知らなければ、成立しないように。
だから、仕事の始まりは、作業を通して、ルールや構想をメンバーに浸透背せていく事であるが、これはやってみなければ、わからない事なのである。
実践を通じて体得する以外にない。
始まりはカオス。そして、空白。
全体は、固まりなのである。