いい加減、大人になれよ。
いつまでも、人頼りしないで。
自分でできる事は自分でやろうよ。
上から指示されないと何もできないなんて子供だよ。
指示してくれないと言いながら、その癖、指示すると意味もなくふてくされる。
餓鬼だよ。子供が駄々こねているのと同じ。
何も決めてくれないと言いながら、決定されると意見を聞いてくれないと拗ねる。
もういい年してやめようよ。
子供じみた事は…。
指示を受けたら、仕事にする事を考えてね。
指示を受けた後、細かい段取りまで指示者に求めるのは間違いだよ。
指示する人というのは、基本的に、オーダーを出す人を意味するだろ。
レストランで、お客様から、オーダーされて、調理方法までお客様に、指示してくれなんて、要求する調理人はいないと思うよ。
それは、指示された側の者の仕事。指示された事を作業、仕事に落とすのは、マネージャーの仕事だからね。
指示された事を仕事にする為には、第一に、指示された事を要件に分類する。
要するに、箇条書きにする。
次に、プロセスを描く。ザックリとした工程だな。これが枠組みね。
枠組みは、大枠、中、小と段階的に細分化していくの定石。
次のステップで組織づくり。
要するに、駒組。
最近、一人仕事が増えて、駒組ができない人が増えた。
でも、段取りが出来たら駒組をしないとね。
つまり、チーム編成さ。
手順でやっていけばいいよ。
まあ、手順がわからなければ聞いてね。
この辺は、言われなくても覚えておいてよ。
部門長が担当責任者と素案を描いて、指示者に確認、承認をとりながら構築していく。
これは、家を建てる時の手順とほぼ同じ。
施主が何にも言ってくれないなんて施主の責任にするのは、お門違いだよ。
とりあえず、指示されたら、指示された内容を確認の上、仕事の構想。
段取りをつける処から着手する事だな。
指示された事を仕事にしろ。
それが、お前の仕事だとよく叱られたな。
指示の目的を確認して、それから、大枠を決めたら、作業を洗い出していく。
御託を並べてる暇があったら仕事にしろと。
大体、上の者は、大雑把な指示をする者だ。
それを現場合わせで隙間を埋めていくのが担当者の仕事。
それを一から十まで指示されなければできないなんて、ガキだよ。
プライドがある者なら、口が裂けても言えない。
かと言って、任せてくれたんだからって、確認、承認も受けずに、
勝手に仕事をしていいというのではない。
段取り手順、分担をあらかた決めたら、上の承認を得て一つひとつ着手していく。
実際に仕事をする段になったら、細かい事を一つひとつ詰めていかないと、仕事にならない。
だから、細かい事は、担当者に任せ、でも最終的な決断だけはしろと言うの。
それを逆手にとって細かい事に嘴を入れるなというのは、傲慢、独善だよ。
最終的に決めるのは、リーダーだからね。
勘違いしないように。
そうしないと、責任が持てなくなるだろ。
オール・オア・ナッシングではないんだよ。
実際、担当者が悩むのは、細かい点なんだよ。
どうでもいい事。
どうでもいい事だから決められないし。
後で文句を言われても困る。
ところが後々、もめるのは、どうでもいい事が多いんだ、
だから、最後の詰めは、責任者がやる。
自分で決める事、人に任せる事、確認する事。
その辺のケジメ、スジをつけのが、つけられるのが大人。
自分ができないからと言って、上が決めてくれないとか言い訳するのは、それは、逃げだし、責任逃れだよ。結果を出さなければ、言い訳できないよ。
卑怯と言われて仕方がない。
まず指示を受けたら、正式に仕事をスタートする為にはどうしたらいいかを考えようね。
仕事は、はじまりを明らかにするために、手続きや段取り、書類、イベントがある。
全ての始まりを、一点に統一し、問題が生じた時に、原点に帰れるようにしておくためだ。
これは最低限のルールだからね。
勝手に一人で決めて、勝手に始めるという訳にはいかないんだ。
例え、トップであったとしてもね。正式にスタートを切らないとね。
ヨーイ・ドンで始まるんだよ。
子供じゃないんだから、支度や後始末、後片付けは自分でやろうね。
仕事にする事を覚えてね。
指示を受けたら、作業に入る準備、仕事に着手する為の支度をするのは、指示を受けた者の仕事だよ。担当者の責任。いつまでも、ママ、ママじゃあないんだからね。
礼節は、忘れるなよ。
例えば、皆の意見を聞いて方針を纏める様にという指示を聞いたとする。
これだけの指示では、直ぐに、仕事に移す事は出来ない。
先ず、命令としての要件(どの様な目的で、何を、いつまで、誰が誰に、どの様にするのか、予算はどうするか等)を満たしていない。特に、日限を締めていない命令は、命令としては成り立たない。
だから、指示内容を確認したうえで、細かい要件は、後で詰める。
その為に、その場で質問できる事は事務的にその場で聞いて、確認しておいて、詳細についていつ打ち合わせるかに焦点を合わせる。それがファーストステップ。
その場で詰められるのは、詳細をいつ詰めるのか、それまでにやっておく事、準備する事。最低限求められるのは、指示された事を箇条書きに整理しておく事。
ただ、指示されただけでは、うやむやになる恐れがあるので、詳細をいつ詰めるかは、明確にしておく必要がある。
これが大原則。第一歩。
指示、命令は、基本的にツー・ステップで出される。先ず、作業の概要を指示した、後、詳細を詰めて、作業仕様を確定する。
最初からすべての要件を漏れなく、抜けなく、重複なく、全て、間違いなく完全な形で指示するのは難しい。
それが前提となる。故に、最初は、指示の概要を聞くのに止め。
その時の結論は、詳細をいつ詰めるかだと考える。これが、定石。
まず基本的には、その場で聞く項目は、詳細についていつ詰めるか。
その場で詰めてもいいが、大体指示を出す前後では、頭の中が整理されているわけではない。
指示の内容を、詰めて仕事に落としていくのは、別の段階である。
まず頭の中を整理して、共同で作業の具体的な仕様を詰めていく。
それが作法。
個々の項目を詰めて、全体の構想を共同で描いていくのが、チームワークの始まり。
一人、構想を描いているだけでは、個人的な妄想で終わってします。
最初の打ち合わせを誰と、いつ、どの様にするのかが、全ての第一歩。ファーストステップ。
どんな壮大な事業も、最初の一歩が、踏み出せなければ、儚い夢で終わる。
ローマへの道も一歩から。
Roman road from one step