会社こそ最後の砦。
会社人間は、悪だ。馬鹿だと。
社畜になるなと会社と社員の間を割いて。
対立を煽ってきた。
吹き込まれて真に受けている人間もいるけど。
国だって生活の面倒を見てくれるわけではないし。
家族だってあてにはならない。
親孝行なんて封建的だと厄介者扱いにされるのが関の山。
歳を取ったら子の憐憫、情けに縋るしかなくなる。
伴侶だって働けるうちは面倒を見てくれるかもしれないが、働けなくなったら…。
自分で働いて得た金で生活できるから。
その源が会社だから。
だから、会社が最後の砦なんだ。
その会社を粗略、邪険に扱ったつけを、今の日本は払わされて、こんなに、停滞している。

対立ばかりを煽るから、親と子の絆、経営者と社員の信頼はズタズタになり。
親は子を虐げ、子は親に逆らうようにしむけられた。
会社と社員との絆は失われ。ただ、金銭関係だけが残された。

オオカミ少年なんて言うけれど。
ロシアが、ウクライナに侵攻したのも現実だし。
中国の台湾侵攻も現実を帯びてきた。
コロナの終焉も先が見えず。
それ以前に、財政だって破綻寸前。
経済も長期低迷も抜け出せないでいる。
物価は、じりじりと上昇し。
今や日本は先進国と言えるほどの国力はなく。
若者の間に引き籠りやニートが蔓延している。

七月の倒産件数は、記録的であり。
これからも増え続けるだろう。
それは、借金経済のつけが回ってきているので。
コロナを口実に、無借金、無担保、低金利で金を回し続けた結果。
こんなことが続くはずがない事は、最初から明らか。今更騒いでも遅いよ。

今時代に頼れるのは、会社なんだよ。
会社は、生活費の源である所得を与えてくれる。
社員が、会社に貢献すれば、会社は、全力で社員を守る。
そうしないと、会社は、成り立たないから。
経営者は、社員を奴隷だなんて思ってはいない。
常識的に考えればわかるはずだ。
今の時代、社員を社畜だなんて考えている経営者がいたら、社員なんて集まらない。
労働者は自由契約であり、権利も法で守られている。
組合も、経営者と違う視点で経営を考えてくれているだけで。
組合と会社は対立しているなんてとんでもない話。
添い憂い考え価こそ古い。
なのも御用組合になれと言うのではない。
ただ、対立が目的なのではなく。
立場、立ち位置は違うけど目的は同じはず。

自分が子供の頃は、現場育ちで。
親父だって小学校しかでてない。
戦争中は工兵として戦場に駆り出され。
戦後は裸一貫、焼け跡から成りあがった。
社員だって中学を出たら食うや食わずで上京し。
うちで住み込みで働いて実家に仕送りをしてた。
仕事が終わったら土間に新聞紙をしてヤカン酒で憂さを晴らしてきた。
だから、労使対立なんて。
ただ、心が通じなく時。
でも今の日本は、あの頃の志を思い出さないと。
会社は、最後の砦。
会社は、二十四時間、三百六十五日、社員を守り続けている。
会社に在籍しているから具合が悪くなればすぐに飛んできて面倒を見てくれ。
事故を起こせば事故処理もしてくれる。
会社の奴隷どころか。
会社が奴隷に見えるくらい。

何でも困った時には助け合い。
一致協力して生活の向上をはかる。
その原点に帰れれば。

自分の為に自分の健康を考えるのではなく。事故を起こさないように用心するのではなく。
会社の仲間の為に、家族の為に自愛しろ。体を大切にしろ。
自分の為にと思っていたら、何かの拍子に自暴自棄なって我慢できなくなるかもしれないが。
仲間の為なら、家族の為なら耐えられる。
それが世の為、人の為、自分の為さ。
皆が、一致団結すれば怖いものなどない。

今の経済は、人生を考えていない。
しかし、経済の本質は生きるための活動で。
人生を考える事。