人事が、その本性を表すのは、自分より年下で、力も劣っているという人間に対してとか、かつての部下、見下していた人間に敗けたと思わせられる時さ。
それが、報酬とか、評価では、生々しく示される。
それが、いかに受け入れがたくともね。
それを、いかにうまく処理し、かわして、納得させるか。
結局、人事の行きつくところは、そこなんだよ。
自分の力と後輩の力が全く変わらなければね。

いつまでも関係は、変わらないのかもしれないけど。
残念ながら、そうは問屋はおろさない。
自分より力が劣っていると思っていた奴がさ、自分よりいつの間にか出世していたりね。

それより、歳とるというのは残酷で、ある年齢を越えればどうしようもなく、力が衰え。
子供にすらかなわなくなる。
こいつは、現実なんだ。
それを受け入れられないから、若い連中のアラを探したり、失敗を誘って、潰そうとする。哀しいよね。哀しい。

力がないのに、地位に固執し、高い報酬を維持しようとする。
生活も落とせなくなって虚勢も張る。
こんなはずじゃあない。
若い者には、まだまだ、負けないなんてね。

歳をとるとね。
情けない程、無惨さ。
かと言って世捨て人みたいになるのもね。
惨めで哀れ。

ならばさ。
スッパリと捨ててさ。
自分をリセットしてしまい。
虚飾も、見栄も、外聞も、一切合切、洗い流してね。
もう一度、自分の人生の棚卸をしてみるさ。
自分が気が付かないところにさ。
結構、拾い物の宝がさ。
眠っているものだよ。
何もさ、若作りなんてすることないんだよ。
歳をとったら、それもそれでさ、楽しもうよ。