組織は情報でうごいている。
家庭のような小さな集団でも、社会は、組織で動いている。
これは、頭の片隅に常においておいてね。

情報そのものは無形なもの。
目に見えないものだし。
加工したり、持ち運びも、確認することはできない。
変化したところも補足できない。
そのままでは記憶だけが頼りになる。
記憶しているところは、人それぞれ違うし、確証できない。
また、時間と共に色褪せていく。

故に、先ず、情報を見える物に置き換える。
それが、何らかの媒体に記入された記録。
会計では、帳票とか、伝票。業務では、報告書とか、提案書、企画書、稟議書など。
以前は、文書とか、書類を指したけど、今は、ファイルとか、プレゼみたいなものも含まれる。
つまり、情報を記録した物。

情報網、ネットワークというけれど、伝達経路には一本線になるところがある。
その様な経路をクリティカルパスという。
追跡可能性が一番問題なので目に見える形にして始点、終点、経路、軌跡、分岐点、集合点がつかめるようにする。

スポーツで言えば、ボールが情報伝達手段。
ボールという形にして目に見えるようにしている。

情報系である、組織で、一番困るのは、情報が流れなくなる事。
野球で言えば、エラーされるより、ボールを流さなくなる方が深刻。
捕球した人間が、ボールをもたったままボーと立っていたら試合は続行できなくなる。
組織は、情報が流れなくなると急停止する。
野球の試合に出る前に、捕球した投げるという程度の常識はね、身に着けておかないと。
職場は、野球で言うグラウンドだけど、組織人としての常識のない人が増えている。
試合が始まっても、ぺちゃぺちゃ、喋ていたり、勝手に、守備位置を離れたり、仕事が終わってないのに時間だからと帰宅したり。
無論、挨拶や礼儀なんて無視している。

世の中は、先、言ったように、組織でできている。
社会は、人の集まり、集団。
だから、基本的な情報伝達の手段を身に着けてないと社会生活が営めなくなる。
挨拶の仕方、礼儀作法等は、典型的な事で、常識として教えられた。
これを、団塊の世代は、頭から否定した。
なぜだかわかる。
日本の伝統を根底から覆そうという意図があったからね。
彼らは革命集団なの。
かつては、家庭で常識は躾けられた。
学校は、それが、厭だった。
でも、学校は基本的に常識を躾ける場ではない。
だから、日本人から、常識がなくなったら。
それは、革命集団には、都合がいい事なの。

決定がされ指示命令が出たら、その指示を関係者に、速やかに伝達する事が求められる。
速やかに決定されたことを伝達するのは、事務方、マネジャー一番の仕事。
速やかに、関係者や、伝達範囲を特定し。
どのような経路、どのような手段(会議、通牒、メール、指示書等)を決め、伝達する。
指示は、確実に伝達され、実施されなければ、指示の信頼が損なわれ、逆効果になる。
決定が下され、指示が出されても、それが、関係者に伝わっていなければ意味がない。
では、闇雲に伝えればいいのかというと、中には、機密情報もあり。
その場合は、伝達対象や範囲、手段を特定する必要がある。
組織は、情報系であるから、情報の取り扱いは、慎重にされなければならないのである。

組織では、いかに決めるかも重要だけど、それ以上に、重要なのは、いかに伝えるかであって。
その部分を担っているのが、事務方、マネジャーなの。
情報には、質、量、密度があり。速度や、範囲が課題となる。
情報には鮮度がるからね。