一見些細でつまらないことに見えるけど、それをしなかったり、なかったら始まらないこと。
それに気がついたら、それをわすれないことさ。
例えば、確認。
自分が家を出た後、鍵を締めたかどうか。
一度不安になると、なにも手がつかなくなる。
誰かに確認を求めたくなる。
確認してもらうとはじめて、落ち着く。
確認される方は、毎日、毎回、同じ事で閉口するが。
確認は、習慣にしなければ気が済まない。
お金を扱う人が、責任者に確認を求めるのは、当然の事。
そうしないと、安心して帰れない。
枕を高くして眠れない。
確認は、基本的に一人ではできない。
何かあった時に真っ先に疑られるのは、担当者。
弱い立場にいるのも担当者。
信用して任せると言うのと確認すると言うのは意味が違う。
不正防止の意味もあるが、それ以上に、担当者を安心させる目的がある。
確認する事で責任を引き受ける。
確認なんて些細な事に思えるけれど、気がつくと、うかうか、ゃめられない大事。
僕が言いたいのは、行儀作法、マナーのような事。
そうさ、躾ね。
約束は守るとか。
嘘はつかない。
弱いものはしないとか。
時間厳守。
注意するとわかっているよ。
馬鹿にしないでと怒るような事だけど。
それができないから、うまくいかない。
昔は、親の責任。
家庭のしつけとされたが、学校も、メディアも、今はそれを、全面否定する。
僕らは、自分たちの不行跡は、親な顔が見てみたいと言われたもの。
だから、親に恥はかかせられないと。
母親は、社会に出ってから困らないようにと、必死に子を躾けた。
挨拶の仕方。
口の聞き方。
靴を脱いだら,きちんと揃えるとか。
先生や目上の人を呼び捨てにしないとか。
野生の動物の世界だって、生きていくためには作法がある。
猿には猿の作法が。
狼には、狼の作法が。
それが、動物園で育てられた動物は子に躾けられないと言う。
だから、家畜は、野生の世界では生きられない。
職場にも、仕事にも作法がある。
確かに、時代や、職業によって作法は変わる。
しかし、作法がなくなるわけではなく。
作法を覚えなくていいと言うのでもない。
知ったかぶりをしない。
誤魔化さない。
言い訳をしない。
口答えをしない。
陰口を聞かない。
ずるしたら駄目。
言いつけは守る。
言いたいことがあったらハッキリ言う。
自分達で決めたルールは守る。
影日向なく働く。
裏表を持つな。
面従腹背は、背信行為。
仲間を裏切るな。
責任を持ってやり抜く。
途中で投げ出
さない。
逃げない。敵前逃亡は最低。
事故や、状況の変化は、速やかに報告する。
勝手に方針や、決めごとを変更しない。
間違いに気がついたらと、速やかに報告し、訂正を求める。
異常な事は、放置しない。危険な事に気がついたら速やかに対処する。
見てみぬ掘りはしない。
教わる時は、自分から頭を下げる。
わからない事があったら、速やかに聞く。
憶測、推測で応えない。
不確かな事は、確認してから応える。
わからない事は、わかる人に聞く。
簡単に諦めない。
他人に席にを押し付けない。
ミスはごまかさない。
お世話になったら、お礼を言う。
後片付け、後始末は自分でする。
用意準備をしないで仕事にかからない。
確認、点検を欠かさない。
自分一人できても駄目。
だから、親は子供躾ける。
嫌われても、嫌われても、一所懸命、躾ける。
社会に出て、困らないようにと。
五十、六十になっても、躾ができていない者もいる。
そういう者は。哀れだし、惨めだし、不幸だ。
仕事以前に終わってしまう。
昔、当時、日立の技術の最高責任者だった味村さんの講演会を着た時。
システムの極意なんて簡単さ。
動くべきところが、動くべき時に、動くべきところで、動くべきことをするように組み立てればいいだけ。
ところが、実際やってみるとこれが難しい。
動いてはならない部分が、動いてはならない時に、やってはならない事を防げない。
これは、組織や、人の社会にも当てはまる。
やるべき人が、やるべき時に、やるべきことをやってくれれば、何の問題もないのに。
やってはならない人が、やってはならない時に、やってはならない事をするから、万事うまくいかない。
ただ、うまくいいている時は、うまくいくのが、当たり前だと思ってい込んでいるから、始末が悪い。
当たり前な事が、当たり前にできないから苦労するのだ。
今の学校は、勉強さえできればいい。
勉強さえしてればいいと教える。
それが大間違い。
大間違いであることに気がついていない。
責任と権限は、裏腹、表裏一体で。
任せられた仕事を責任を持ってやりきるために権限が与えられるので。
無責任な仕事ばかりしていて、権限だけよこせと言うのは虫のいい話。
権限には、必ず、責任がつくので。
仕事と権限が適合しなくなると途端に、仕事が回らなくなる。
組織と機械は似たところがあり。
一つでも錆びた歯車があると、組織は動かなくなる。