我々は、上が来る前に、一仕事しておけよと言われたものさ。
例えば、報告するいしても、簡単に、報告内容を整理しておくとか、関係部署の意見を聞いておくとか。
そう言った一手間するのを億劫がって、手抜きをすると後追い仕事になって、結果的に三倍ぐらいの仕事になると。
事前の準備を怠ると逃げ水のような仕事になる。
つまり尻尾が頭になると。
結論を出すための会議が、問題提起の会議になる。
終わりの筈が、開始の会議に後戻り。結局、逃げ水のように、先へと逃げていく。
例えば、自分の部下を会議に集積させろと指示されたら、考えるだろ。考えたたら、
どうすると聞くだろ。聞くと言う事は、打ち合わせする事だよな。
だから、担当に、いつ打ち合わせたと聞けば、正しく、指示が履行されたか、どうかがわかる。次に、何回、打ち合わせたかを聞けば、仕事の段取りがわかる。
一回だけで終わっていたら、しっぱなし、し放しの仕事はするなとすぐどやされた。
二回は、行って来い。
三回は、一旦、部下が、引き取って整理して。そんな感じかなと。

戻ってきたら、どうだったと聞くだろ。
聞かないと言う事は感心ないと言う事になる。
つまり、打ち合わせもしないで、報告も聞かないと言うのは、何も考えていない事で。
事実上。それを続けると、部下が何も考えなくなり、報告もしなくなる。
当然、チームの信頼関係は築けず、大体、チームワークそのものができない。
情報は、正確に伝達されなければならない。それもできない。
統制や、規律のない職場のリーダーの多くは、報告を聞いていない。
報告を聞いてないから正しい情報をが伝わらず、また、共有されていない為に、チームとしての行動がとれなくなる。
無視する。頭ごなしに否定。
干渉する。威張り散らして、誤魔化す。はぐらかす。
真面目に聞かない。
最後まで話を聞かない。
話の途中で遮って、短絡的に結論を出す。
返事をしない。
結論を出さない。
言い訳をする。
こういう上司の出は、部下は報告をしなくなる。
報告がされない職場の多くは、こういう上司の下で働いた経験のある人が責任者になっている場合が多い。
こういう上司の部下は、報告する事が苦痛になり、第一に、メリットがない。
デメリットだけだから報告をしなくなる。したとしても最低限、言われた事しか法くしなくなる。

こういう人が、部下を持つとどうやって報告を受けたり伊かわからないから、悪いと思っても先の上司と同じ対応をするか、報告を聞かなくなる。
つまり、無視するとか。真面目に聞かないとかというタイプになる。
結果、報告がされなくなり、統制がとれなくなる。
報告は、本来、報告をする者が自分お為にする。
一つ、情報伝達。これは当たり前。
次に、自分の置かれている状況の伝達。特に、状況の変化があった場合は速やかに報告。
三つ目は、自分の仕事の進捗状況や位置。
特に、重大な変更や修正があった場合は、速やかに報告の上、了承を求める。
四つ目は、自分の考えや、方針を伝える。或いは、全体の方針を確認する。
五つ目は、自分の考えを整理する。
六つ目は、自分の行動、判断を、承認、保証してもらう。保険を掛ける。
それによって責任の範囲を確定する。
こう言った事が、報告の主たる目的だから、本来、部下は、報告をしたがる。
基本的に報告は相談を含んでいるので、相談したい事、知っておいてほしい事、聞いてほしい事を相談するので。報告ができない事は部下にとってつらく。苦しい事なのである。
部下が報告をしなくなる原因の多くは、受け手にある。
報告は丁寧に聞く。聞かないと部下は報告をしなくなる。
ただし、基本、報告を受けなくていい、受けてはならないと教えられたこともある。
一つは、言い訳。弁解。一つは、関係のない事。聞かれていない事。一つは、勝手な私見、評論。一つは、結論の出た事、決定を蒸し返す事。

以前やっていましたとか、今やろうとしていたのには、禁句。
これから、どうするのかを聞かれているので。
以前やっていたかどうかは、これからやろうとしている事に、基本関係ない。
下手をすると上司批判と受け止められ。益がない。
ここが問題となるのは事例として参考にする場合でそれ以外で過去を引き合いに出すのは、お門違い。今やろうとしていたと言うのは、単なる言い訳、口答え。
要するに、いわずものがな、言いても意味のない事、判断に必要のない、余計な事は言わない。
聞かれた事に応えればいい。聞かれたら応えらばいい。

先輩達から、話のもって行き方を考えろと絶えず言われた。
話のもって行き方とはどういう事か。
話のもっていきようには、いくつかの形、パターンがあって。
例えば、自分の考えを、まとめて、紙の書いて俺の机に置いておいてと言う形。
今、確かな事を書き抜いておいてと言う形。
または、項目だけ上げというってという形。
後は、自分が今から話す事を書き留めて僕のつけに置いておいてと言う固い。
だいたいこんなものかな。
一番目のタイプは、仕事を任せると言うことを示唆していて。
二番目のタイプは、調査から着手する事を示唆していて。
三番目のタイプは、枠組みから始める事を示唆していて。
四番目のタイプは、陣頭指揮を示唆している。

最初の指示によって、後の段取りを決めていくので、話のもって行きようが大切になる。
だから、先輩たちからは、話のもっていきよう、落としどころを考えておけと、口やかましく言われた。

話のもって行き場世が定まれば、話に筋が通るから。落としどころも定まる。
落としどころを間違うなというのは、話の筋が通らなくなるから。
要は、出口と入り口を間違うなよ、話がややこしくなるからと。

話のもって行き所で落としどころも変わる。

部下は、上司から指示された事の九分くらいなところで収めようとする渓谷がある。
なぜなら、やりすぎた方が叱られる危険性が高いから。
でも、それを求めると、部下は、臆病になり、仕事は、丸まっていてしまう。
そう言う事が、二代。三代、代を重ねると仕事はどんどん縮小し、隙間だらけになる。
部下は、上司を見て育つからね。
部下を、臆病にしてはいけない。
自分より優れたところがあれば、素直の認め、自分が席にをとる覚悟で、挑戦させなければいけない。
若いのは、委縮しないように。
今委縮すると、成長が止まるよ。
言われた事しかできなくなり。
前例がない事しかできなくなる。
それは、自分の可能性の芽を摘むことになるからね。
先輩が十やるところの九割で止めて。
次も九割で、その次も、九割、そんな事をしていったら組織は会社はどうなる。
筋萎縮症の会社になってしまう。
部門と部門の間が隙間だらけ、人と人の間に目に見えない壁が出来てしまう。
かつては隙間が出来たら、互いに埋めようとしたが、互いに委縮して埋まらない。
組織は硬直化し、形骸化してしまう。
そんな会社に未来があると思う。
臆病になるな。知ったかぶりをするな。
上が駄目なところ見習ったら、自分も駄目になるからね。
上がだらしなければだらしないほど、自分がしっかりしないとね。
皆は、僕の鏡だから。
皆を見て、僕も、姿勢を正すようにしている。
なかなかね。克己復礼だな。