お恥ずかしい話ですが、販売店会の旅行会の出席者が少なくて、部下を叱ったんです。
皆、心違いをしているよ。
社長の志は、今、弱い立場にある、中小業者こそ、この国を支えてきた。
その中小業者を蔑ろにしているから、この国は衰退の道を辿っている。
今こそ、その中小業者の力を糾合し、再構築しなければこの国は再興できない。
だとしたら、まず、第一歩は、我が社の販売店であり、中軸を担うべきなのは、販売店会だよ。
販売店が我々に背を向けたのではない。
我々が販売店に背を向けたのだ。
その結果が今の販売店会の状態だよ。
それがわからないか。
販売店政策というのは、この会社の商売の原点なのかもしれない。
その初心を忘れた時、わが社は、商売人の魂を失う。
我々は、お客さにいつの間にか背を向け、うち向きになっていたのでは。
七十周年の意義は、自分たちで持たせるのだ。
だけどその原点は、社長の志にある。
社長は、販売店政策の中心は、販売店会に置くと明言している。
それは、社長の志である、この国を支える中小業者の原点は、わが社の販売店にあり、わが社の販売店を説得、組織化もできずに、販売店政策なんて最初から、絵に描いた餅になる。
長い付き合いがあり、我々の最大の理解者である、販売店会のお客様を裏切る行為、背信行為になる。
先ず隗より始めよという事もある。
店会の存亡にかかわる事だよ。社長の志に対するみんなの解答がこれか。俺は承服できない。
だから、自分は参加店の方々に、腹を割って、再出発をお願いするつもり。
それを新たな、原点に変えるために。
最初、中核のメンバーに、率直に聞いたんだよ。
どう思うって。
そしたら、皆、販売店の目的はとか、今回の旅行会の意義はとか言い出すから。
そんなこと聞いてるわけではない。
誰が見たって、素人だって、最近入社した人間だって。
少ないと思うだろう。
何とかしなければならないて思わないのか。
思わない人間がいたら、一緒に、仕事できないだろ。
支店長に聞いた時、いきなり言い訳を始めた者がいる。
恥ずかしいと思わないか。
誰だって、少ない、なんとかしなければと思うさ。
だけどそれを素直に口に出せないのが問題なんだ。
人の顔色を窺って心にもないこと言うから、いつまでたっても、物事の核心がつけない。
自分が正しいと思う事が素直に口な出せなくなった時。
若者が、自分の気持ちを押し殺して、表面を取り繕いだしたら。
そんな事、続きはしない。
そんな状態が一生続くと気がついたら、若者たちは黙って去っていく。
参加人数が少ない事よりその方が、ずっと深刻なのだ。
それがわからんのか。
社長や、僕に、販売店さん、切々と歌ええてくるんだよ。
僕は、ツバメが好きだ、だからツバメをよくしたいから、いろいろ話をするんだ。
でも、ツバメの社員は、俺たちの声を真剣に聞いていないではないかと。
それに心を打たれて、この業界を支えてきたのは販売店なんだと。
その販売店を踏みにじり、蔑ろにしてきたのは、大手特約店や行政だと。
でも、プロパンガスがこれからの日本を支える不可欠なエネルギーなんだ。
それを支えられるのも販売店あっての事。それが社長の志じゃないか。
それがわからんか。
いいわけはいらない。
もはや態度行動でしか申し開きはできない。
人の話を聞いて判断できない人がいる。
人の話を聞くというのは、ただ聞けばいいというのではない。
自分の考えを持ちながら、相手の考えがいいとなれば、すぐに、自分の考えにとらわれず、相手の考えを採用できるようでないと相手の話は聞けない。
心ある人は、もうやめようよって言いだしている。
販売店会が消滅したら、販売店政策の柱を失う。
それがわからんか。
販売店さんは言うんだよ。
会長や社長の志は分かるよ。でも、ツバメの社員や支店長が、我々をないがしろにして話を聞かないんだから仕方ないじゃないと。
お客様に背を向けているんだからと。
だけど、そのつけはいずれは自分たちが払わされるんだぞ。
自分たちの思い上がり傲慢さに結果なのだというのがわからんか。
やりなおせばいい。今なら。