自分に都合の悪い事に気が付かれたり。
できない事を知られたり。
やってない事を指摘されたり。
解らない事がばれそうになると泣いたり喚いたり。
見苦しい。
潔くしろ。

人生には、変わらなければならない時がある。
遅かれ早かれ変わらなければ自分の居場所がなくなるのなら、
変われる時変わらなければ手遅れになる。
変化が激しい時代、時代に取り残されていく。
人は、常に、成長を求められる。
歳をとる事は仕方がない。歳をとって衰えるのは、宿命だ。
悪いのは、変化を拒む事である。
自分の限界を受け入れない事だ。
次の世代の可能性を奪う事だ。
若者の芽を摘む事だ。

若いころ、いくらやっても成績が上がらない時があった。
成績が落ち始めても、やればできるといきがっていた。
いよいよ、どん尻が見えてきて、粋がっていても仕方がないと一生懸命勉強をしてが、すでに手遅れ。成績は、一向に上がらない。
その時、自分の限界を認めた。認めるしかなかった。限界を認めたうえで、改めて、勉強を見直したら、あれ程、いやでいやでたまらなかった勉強が好きになった。
それで悟ったのだ、人と競うため、他人に認められるために勉強していたから、本当の勉強の喜びを知らなかったんだと。
自分の為に何にもなっていなかったと。
ない物ねだりをしても始まらない。
自分の内にある力を信じて生きていくしかないと…。
だとしたら、絶望するのは愚かだ。
生きているうちは、絶望するには早すぎる。

年寄りには、年寄りの役割がある。
自分の限界を知った時、新たな自分が見えてくる。
何に自分が挑まなければならないのかもわかる。
変化を拒んだら、自分を直視する事もできなくなる。
変わる事もできなくなる。
それが一番悪い。
前向きにもなれなくなる。

人生の岐路に立たされた時、人が選べる道は、一つだけなのである。
人に憧れるのはいい。
でも、人に憧れたとしてもその人になれるわけではない。
所詮、自分は自分なんだ。
自分の内にあるものを信じなければ、自分の道は開けない。
その道を選ぶのは自分なんだ。
他の道を捨てなければ、岐路の前でいつまでも佇んでいるしかない。
先に進めなくなる。

俺は、未練だと思う。そして、未練こそ一番悪いと。
潔くするしかない。
結婚したければ、一人の人を選ぶしかない。
人を不幸にするのは、未練。後悔なんてするものではない。
こうと決めたら、前を見て、進め。それが自分が選んだ道なのだから。

親は、親さ。
子供が逆らおうと、反抗しようと、自分を超えようと、親は、親さ。
世間体など気にしていられやしないじゃないか。
その子の未来を信じてやるしかないじゃないか。
その子が巣立っていくとしても、親は親さ。その絆は切れやしない。
だとしたら、潔く、子供が巣立っていくのを見守ろうじゃないか。
いつまでも、子ども扱いして、親元においていたら子供は、大きく飛び立てやしない。
野生の親は厳しい。しかし、それが摂理。自然の掟。
潔くあろうじゃあないか。
遠く旅立っていこうと子は子なんだ。親は親さ。
迷いは捨てよう。それは、未練だ。
潔く、子を送り出そう。涙は見せまい。

どちらに進むべきか。誰を選ぶか。
迷う。もっといい人に会えるのではないか。
もっといい事があるのではないか。
もっと自分に合った仕事があるのではないか。

未練。未練。未練。全て未練。

今、最善を尽くさなければ、明日はない。次は来ない。
この時この一瞬に自分の全てを出すしかない。
迷ってい佇んでいるうちに日が暮れる。
そういう時は、ただ一言。
未練。
未練と言って迷いを断つ。

ただ一言。未練と断て。